2023/11/16
フィリピン統計局(Philippines Statistics Authority, PSA)によると、フィリピンの国内総生産(GDP)は、2023年第3四半期に5.9%の成長を記録し、第2四半期から成長が加速しました。
2023年第3四半期の成長に寄与した主な部門は、卸売・小売業、自動車・オートバイの修理(5.0%)、金融・保険業(9.5%)、建設業(14.0%)でした。
主要経済セクター(農業、林業、漁業、工業、サービス業)はすべてプラス成長となり、農・林・水産業0.9%、工業5.5%、サービス業6.8%でした。
需要面では、家計最終消費支出(HFCE、家計の新規の財貨・サービスに対する支出)は2023年第3四半期に5.0%増加しました。同様に、政府最終消費支出(GFCE、政府による消費財への支払いや公務員サ-ビス(給料)のこと )は6.7%、財・サービス輸出は2.6%の伸びを記録しました。一方、総資本形成は1.6%、財・サービス輸入は1.3%の縮小となりました。
国民総所得(GNI)は2023年第3四半期に12.1%増加しました。同様に、その他の地域からの純一次所得(NPl)は、112.5%の伸びを示しました。
▼フィリピンGDP成長率(四半期ごと)の推移(出所:フィリピン統計局)
世界銀行は、10月に発行したレポート「East Asia and Pacific Economic Update, October 2023」で、フィリピンの今年のGDP成長率を5.6%、2024年を5.8%と予測しています。IMF(国際通貨基金)は、2023年を5.3%、2024年を5.9%、アジア開発銀行(ADB)は、9月に発表したレポート「Asian Development Outlook (ADO) September 2023」で、2023年を5.7%、2024年を6.2%と予想しています。
(出所:Philippines Statistics Authority)
(画像:UnsplashのRandy Lajaraが撮影した写真)
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