2018/09/21
[フィリピン] ベイエリア、ハイエンドのコンドミニアム市場が成熟
高所得者層用のレジデンシャル物件がベイエリアで好調です。グローバル不動産サービス会社のコリアーズによると、このエリアは、最も魅力的な利回りのエリアの一つだそうです。
最近のレポートで、コリアーズ・インターナショナル・フィリピンは、市場規模が比較的小さい割に、ラグジュアリーコンドミニアムの需要が堅調であると述べました。この需要は、メトロ・マニラの魅力的な賃貸利回りと比較的低い費用に支えられ、フィリピン人、外国人投資家およびオフショア・ギャンブル企業などに支えられてきました。
賃貸やセカンダリーマーケットに売り出された物件も高い需要を得ています。これにより、裕福なフィリピン人や外国人投資家が似たような物件をメトロ・マニラで探しています。
「実際、このような累積需要によって、中所得コンドミニアムデベロッパーもスケールを拡大し、マニラ・ベイエリアなどの新興ビジネス街にハイエンドのプロジェクトを建設しようとしています。」
不動産デベロッパーの間で、特に、ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)への近さとメトロ・マニラの主要な中心業務地区(CBD)へのアクセスが人気のベイエリアに、さらにハイエンドのコンドミニアムを建てようという動きが高まっています。
「株式市場とは別に、ラグジュアリーコンドミニアム物件を実行可能な投資オプションと見る裕福なフィリピン人が増えてきています。ライフスタイルの変化により、おしゃれなコンドミニアム暮らしという考え方を受け入れるハイエンド投資家やエンドユーザーも増えています。」とコリアーズは説明しています。
一方で、セカンダリーマーケットの空室率もまた、2018年第1四半期と比べて第2四半期のほうが改善しています。
メトロ・マニラの空室率は、第1四半期の12.4%から11.3%に減少、マカティ、オルティガス、マニラベイ、ロックウェルではさらに低い空室率となりました。
マカティCBDの空室率単独では、第1四半期の12.3%から第2四半期では11.5%まで減少しました。この改善はオフショア・ギャンブル企業で働く中国人による高い需要によるものです。
「オフショアギャンブル企業などが入るオフィスビルに近いという理由で、こういったレジデンシャル物件は中国人に好まれています。コンドミニアムの地上階に入るリテールも進化を遂げ、中華料理店、コンビニエンスストア、国際的なコーヒーチェーンなどが入っています。」とコリアーズは解説しています。
(出所:Manila Times)
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