[フィリピン] マカティ市、アントニオ・ティウ率いる合弁企業に地下鉄プロジェクトを任せる

フィリピン・マカティ市の地下鉄プロジェクトをアントニオ・ティウ氏率いる合弁企業が担当することになりました。

[フィリピン] マカティ市、アントニオ・ティウ率いる合弁企業に地下鉄プロジェクトを任せる


IRCプロパティーズ社が率いる合弁企業は、マカティ市政府の同意を得、市の37億ドルの地下鉄システムプロジェクトを進めることができます。

2018年10月23日証券取引所への公表内容の中で、実業家アントニオ・L・ティウ氏率いる上場企業は、マカティ市の官民パートナーシップ委員会から11キロの地下鉄の建設および運営を合弁契約を通じて行う旨の同意を得たことを明かしました。

IRCと中国系パートナーのグリーンランド・ホールディングス、ジアンスー・プロビンシャル・コンストラクション・グループおよび中国港湾工程有限責任公司を含む合弁企業がプロジェクトのもともとの提案者です。Swiss Challenge*と呼ばれる価格テストの期間に競合の入札はありませんでした。「当社は、時期が来たら、鍬入れ式を含む、工事などの開始時期などを公開していく予定です」とIRCは述べています。

*Swiss challenge:政府が民間提案プロジェクトを受け付けた際、少なくとも3週間その内容を新聞などで公示し、競合する民間事業者を見つける。競合者は60日以内にプロポーザルを提出し、両社の入札価格を比較する。

マカティ地下鉄システムは、アヤラアベニュー、マカティ・シティーホール、ポブレーション・ヘリテッジ・サイト、マカティ大学、マカティ病院といった主要エリアに8~10つの地下駅が置かれる予定です。

(出所:ABS CBN News


政府から補助金等なく建設すべく、同合弁会社は、1両200人のキャパシティを持つ6両編成の車両で、日当たり700,000人の乗客を見込んでいます。

マカティ市の地下鉄は、将来的にはほかの大量輸送システム、たとえばMRT3号線、パシッグ・リバー・フェリー、計画が持ち上がっているマニラ・メガ・サブウェイなどと連結される準備もあります。

マカティ市政府は、先に、当プロジェクトは12月までに鍬入れ式を済ませ、2025年の完成を目指すと発表しています。

インフラ事業への参入のため、IRCは授権資本を195億ペソ(一株あたり1ペソの普通株95株と一株当たり10ペソの優先株10億株)まで増資しました。

同社はこれらの株式について、私募、新株予約、その他の方法で発行予定だとしています。

IRCはまた、別の公表で、10月23日、2社と買い取り契約を結び、497億ペソの資本調達を行ったとも発表しています。

買い取り契約以前にすでにIRCの株式の26.94%を保有するアグリゲート・ビジネス・グループ・ホールディングス(ABG)は、さらに普通株415億株を一株当たり、1.10ペソ、総額456億ペソで買い取りました。

オースピシャス・ワン・ベルド・ワン・ロード・ファンド(AOF)もまた、3億6,818万株の普通株を同額で買い取り、総額4億499万ペソを投じました。

これらの株式は、IRCの発行済み株式の増加分から割り当てられました。

フィリピン証券取引所は、公表後、IRC株式の取引を一時停止、取引が裏口上場に関する規則に該当すると説明しています。取引停止前、IRCの株価は3.1%、つまり8センタボ上昇、一株当たり2.66ペソまで上昇しました。

▼IRC Properties Inc.の株価推移(Bloomberg


(出所:Business World Online