[フィリピン]第3四半期のGDP成長率は予想以上

2021/11/11


経済の再開が進み、フィリピンの国民総生産(GDP)成長率は、2021年第3四半期に前年同期比7.1%となり、第2四半期よりは緩やかなペースでしたが、予想以上の伸びを見せました。



▼フィリピンの四半期ごとのGDP成長率推移(出所:Philippines Statistics Authority




また、前期比では3.8%増となり、2021年7月~9月に国内で生産された物品およびサービスは、4月~6月より増加しました。



2020年第3四半期は、長引くCovid-19のロックダウンで一部の経済活動が停止したままだったことから、GDPが前年同期比で11.6%減少しました。



2020年3月半ば~5月まで最も厳しい強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ)が実施されて、国の経済の75%が停止状態にあった2020年第2四半期のベースの低さを受けて、2021年第2四半期は12%の成長が見られたのに対して、第3四半期の成長率は低めの予想でした。



第2四半期の成長率は、以前は11.8%と発表されていましたが、最近見直しがされて12%に上方修正されました。



政府は、2021年通年でGDP成長率4~5%を目指しています。社会経済企画庁のカール・ケンドリック・チュア長官は、第3四半期の結果を受けて達成可能だと述べています。



(出所:Philippines Statistics Authority, Business Inquirer