[フィリピン] 住宅価格インデックス上昇

2020/01/06

[フィリピン] コンドミニアム市場が熱い

フィリピン中央銀行によると、2019年第3四半期のフィリピンの住宅不動産価格インデックスは、前年同期比で10.4%上昇、コンドミニアムユニット価格の値上がりによるものだとしています。

 ▼フィリピン住宅価格インデックス(2014年第1四半期=100)


(出所:フィリピン中央銀行より作成)

フィリピン中央銀行は、声明の中で、この数値は、2019年第2四半期の成長率0.4%、および2018年第3四半期の4.5%よりも高かったと報告しました。

このインデックスの成長率は、2016年第1四半期以来の高値で、すべての住宅タイプにおいて、不動産価格の上昇が顕著でした。

2019年第3四半期のコンドミニアムユニットの価格は、2016年第1四半期以来の高成長率を記録、29.1パーセントとなりました。続いて、デュプレックスの24.8パーセント、シングルデタッチト(一戸建て住宅)またはアタッチトハウス(他のユニットと1つ以上の壁を共有する住宅)2.4パーセント、タウンハウスの6パーセントとなりました。

前期比較では、不動産価格インデックスは9.5パーセント上昇、すべての住宅タイプで価格の上昇が見られました。

前年比較では、不動産価格は、National Capital Region(NCR)と呼ばれる首都圏および地方において、高くなりました。

平均住宅不動産価格は、前年と比較して、メトロマニラでは22.2パーセント、地方では4.9パーセント上昇しました。

首都圏では、デュプレックス(一軒家を二つに区切った住宅)とコンドミニアムの価格上昇が、シングルデタッチトハウスとタウンハウスの価格低下を上回っています。一方で、地方では、すべての住宅タイプにおいて価格上昇が見られました。

2019年第3四半期、住宅不動産ローンの74パーセントが新築住宅の購入でした。住宅タイプ別では、過半数(51.8パーセント)の住宅不動産ローンが、コンドミニアムユニット取得に充てられ、続いてシングルデタッチトまたはアタッチトハウス(38.1パーセント)、タウンハウス(9.5パーセント)でした。

不動産ローンの使途別では、メトロマニラにおいては、コンドミニアムユニットの購入が第1位(43.1パーセント)、地方では、シングルデタッチトまたはアタッチトハウス購入が第1位(35.5パーセント)でした。

地域別では、2019年第3四半期に提供された不動産ローン件数のうち、メトロマニラが48.7パーセント、カラバルソン(25.1パーセント)、中部ルソン(7.6パーセント)、中部ビサヤ諸島(6.5パーセント)、西部ビサヤ諸島(3.6パーセント)、ダバオ地方(2.8パーセント)、北ミンダナオ(2.3パーセント)となりました。

上記メトロマニラとその他6地方が、銀行が実施した住宅ローンの96.6パーセントを占めました。

(出所:Business Inquirer、フィリピン中央銀行)