2020/06/08
[フィリピン] フライトを一部再開
2020年6月3日(水)、フィリピン政府は、ルソン島その他地域における強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ)の2か月半もの間閉鎖されていた空の窓口を開放し、いくつかのフライトが再開しました。
地方政府が、空港の閉鎖を解除して人の入りをを可能にするようにとの中央政府の要請に応えたのを受けて、国内航空会社は、メトロマニラからビサヤ諸島、ミンダナオの特定の地域に向けてフライトの準備をしています。
マニラ首都圏がより緩和された「一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)」へと移行してから、エリア外からの人を受け入れればウィルスも一緒に持ち込んでしまうのではないかと心配する地方政府を説得するのに1日2日かかりました。民間航空委員会(Civil Aeronautics Board)は、安全対策として、一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)に置かれたエリアにある空港のみ、民間の国内線の再開を支援すると述べています。
今のところ、レジャー目的での渡航は禁止されており、フライトは主に、出稼ぎ労働者の帰郷や国内に取り残された人の帰国などに対応するようです。
「運行の再開を許可している空港を確認するためには、航空会社および運営会社は、空港を管轄する空港当局と連絡をとり、目的地との連携を図るように」と民間航空委員会のエグゼクティブ・ディレクター、カルメロ・アルシーリャ氏は6月2日付の声明で述べています。
国内42空港のうち、11の空港が再開しました。再開したのは、ニノイ・アキノ国際空港のほかに、ロンブロン、ナガ・シティ、パンパンガ州クラーク、カウアヤン、イサベラ州パラナン、マリンドゥケ、カミギン島、オザミス、ディポログ、パガディアン、ジョロ、およびジェネラル・サントスです。
政府の発表から間もなく、フィリピン航空(PAL)、セブエアー、エアアジア・フィリピンも旅客向けにそれぞれ発表を行いました。
フラッグキャリアであるフィリピン航空は、6月3日~7日のいくつかの国内線については、「地方政府と乗り入れ制限および要件について最終的な調整を行っている」としてキャンセルしましたが、今月は特定の国際線・国内線について運行すると発表しています。
大手財閥ゴコンウェイが率いるセブエアーは、ロックダウン以降初となるフライトで、ジェネラル・サントス、ナガ・シティ、カガヤン・デ・オロ向けに帰郷する乗客を乗せると発表しています。新型コロナウィルスのための重点的なスクリーニングを行うため、乗客は「少なくとも3時間前」には空港に到着しているようにと言われているようです。
セブエアーは、チェックインから搭乗、そして降機までフィジカル・ディスタンスが守られるように配慮していると発表の中で述べています。
エアアジアについては、フライトの再開は6月5日で、マニラとクラークから、セブ、ダバオ、プエルト・プリンセサ、カガヤン・デ・オロ行きが運行されます。再開日以降、エアアジアは国際線も含めて、7月1日に向けて徐々に便数を増やしていくとしています。
マニラにおいては、ニノイ・アキノ空港でのエアアジアのオペレーションは、通常のターミナル4から、ターミナル3に一時的に移動となります。
エアアジアは、「フライトの前、フライト中、そして着陸してからも、厳重な安全対策が取られます。飛行機に乗る際のフェイスマスクの着用義務もそのうちのひとつです。」と述べています。
(出所:Philstar Global)
(トップ画像:Photo by Ina Carolino on Unsplash)
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