[フィリピン]住宅用不動産価格インデックスは2.6%上昇

2022/12/22


フィリピン中央銀行(Bangko Sentral ng Pilipinas(BSP))のデータによると、今年第2四半期、全国の様々なタイプの住宅用不動産の価格が上昇を続けていることが明らかになりました。



BSPのデータによると、住宅不動産価格指数(RREPI)は前年同期比で2.6%、前四半期比で1.6%それぞれ上昇しました。


▼住宅不動産価格インデックス(地域別)黒色:全国、赤色:NCR、青色:NCR以外(出所:フィリピン中央銀行



エリア別では、首都圏とNCR以外のエリア(AONCR)の住宅不動産価格も前年同期比、前四半期比で上昇しました。



BSPによると、NCRの住宅用不動産価格は、主にタウンハウスやコンドミニアムの価格上昇が一戸建ての価格下落を上回り、前年同期比6.3%増となりました。


同様に、AONCRの不動産価格も、タウンハウスがわずかに下落した以外は、すべてのタイプの住宅ユニットで上昇し、前年同期比2.2%増となりました。


前四半期比では、NCRが0.2%増、AONCRが2.2%増でした。




すべての住宅タイプで価格が上昇


2022年第2四半期は、デュプレックスが11.3%、コンドミニアムが8.6%、タウンハウスが4.1%、一戸建てが0.8%上昇し、すべての住宅タイプが全国のRREPIの前年同期比上昇に寄与していることが示されました。


一方、RREPIが前四半期比1.6%上昇に寄与したのは、一戸建て(5.5%増)、二世帯住宅(2.7%増)、コンドミニアム(0.1%増)の価格上昇でした。


▼住宅タイプ別価格インデックス(出所:フィリピン中央銀行


一方、全国の新築住宅用不動産ローン利用件数は前年同期比、前四半期比ともに増加しました。



2022年第2四半期、フィリピンのあらゆるタイプの新築住宅向けに供与された住宅用不動産ローン(RREL)の件数は、NCRの7.7%減をAONCRの17%増が上回ったことで、前年同期比6.5%増となりました。


一方、前四半期比では、全国的に住宅ローンの利用が12.2%増加しました。これはNCRとAONCRのRRELがそれぞれ32.9%、3%増加したためです。


2022年第2四半期の国内新築住宅の平均評価額は平米あたり73,751ペソとなった。NCRの平米あたりの平均評価額は119,841ペソで、全国とAONCRの平均評価額73,751ペソ、47,094ペソを上回りました。


BSPのデータによると、RREPIにおける各住宅タイプのウエイトは、特定のタイプの住宅の床面積(単位:平方メートル)の合計を、すべての住宅タイプの床面積の合計で割ることで決定されています。


2022年第2四半期のRREPIでは、一戸建てが58.2%と引き続き最大のウェイトを占めています。この間、コンドミニアムは23.3%、タウンハウスは17.7%、デュプレックスは0.8%を占めた。


住宅用不動産ローン


2022年第2四半期、住宅用不動産ローン(RREL)の82.6%は新築住宅の購入に使用されました。住宅の種類別では、住宅用不動産ローンのほとんどが一戸建ての取得に使用され(49.4%)、次いでコンドミニアム(37%)、タウンハウス(13%)でした。


BSPによると、「NCRのRRELのほとんどはコンドミニアムの購入に充てられました。一方で、AONCRのRRELは一戸建ての購入に充てられました。地域別では、NCRのRRELが全体の34.2%を占め、残りはAONCRに次のように分布しています。カラバルソン(34.5%)、中央ルソン(11.8%)、中央ビサヤ(6.2%)、西ビサヤ(4.4%)、ダバオ地方(3.6%)、北ミンダナオ(1.8%)でした。NCRと上記6つの地域を合わせると、銀行が融資した住宅ローンの96.5%を占めました。」ということです。



(出所:TribuneBangko Sentral ng Pilipinas

(画像:Image by Nel from Pixabay