[フィリピン] 力強いリバウンドに向けて

ニューヨークを拠点とするグローバルソース・パートナーズ、バルセロナを拠点とするフォーカス・エコノミクスは、来年のフィリピン経済の力強いリバウンドを予想しています。

[フィリピン] 力強いリバウンドに向けて


ニューヨークを拠点とするグローバルソース・パートナーズ、バルセロナを拠点とするフォーカス・エコノミクスは、来年のフィリピン経済の力強いリバウンドを予想しています。


グローバルソースのカントリーアナリスト、ロメロ・ベルナルド元財務相とクリスティン・タン氏は、フィリピンの経済成長率は、今年7%のマイナス成長を見せたのちに、2021年は5%成長を遂げるだろうと話しています。


ベルナルド氏とタン氏は、現在のワクチン開発について、製造から国内で配れるようになるまでのリードタイムを考えると、国内でワクチンが十分に普及するようになるには2021年央まではかかるだろうとみているため、来年は政府が思い描いているほどの回復は見られないかもしれないと言います。


「来年のGDP成長率については現在5%と仮置きしていて、2019年の経済成長レベルまでは戻ってこないのではないかと考えています。」


グローバルソースは、フィリピンの経済成長率について、今年は7%のマイナスと、過去22年間続いたプラス成長に終止符を打つと予想しています。フィリピンが最後にマイナス成長を見せたのは、1998年アジア通貨危機の真っただ中の-0.5%でした。


フィリピンのGDP成長率は、2020年第1四半期-0.2%と、84四半期連続だったプラス成長の記録が途絶えました。四半期ベースでは最後にマイナス成長が記録されたのは、1998年第4四半期の-3%でした。


「このタイミングでは、二桁のマイナスといったより悲観的な状況も除外はできません。もし、感染の第2波が起きて、また厳しいロックダウンが必要になったら、起こりうることです。」と彼らはコメントしています。


強化されたコミュニティ隔離措置による事業活動の停止は、1.1兆ペソ(約2.3兆円)つまりGDPの5.6%相当の経済的な代償を要しました。


「政府がロックダウン措置を緩和し始めていますが、2021年よりも前にプラス成長に戻れることはないでしょう。つまり、今後の数四半期で、政府が期待しているほどの急速な回復は見られないのではと考えています。」とベルナルド氏とタン氏は述べています。


グローバルソースは、今年はインフレ率が2.5%と安定的、為替が1ドル51.91ペソ、来年はインフレ率が2.9%と進み、為替は1ドル53.02ペソと予想しています。

▼USドル/フィリピンペソ為替推移(出所:xe


一方で、バルセロナを拠点とするシンクタンク、フォーカスエコノミクスは、フィリピンのGDP成長率を今年はパンデミックの影響で-3.7%、来年は7.5%のプラスと予想しています。


同社は、2020年第1四半期のマイナス成長について、1月のタール火山の噴火、新型コロナウィルスの流行とそれに続いて実施されたロックダウンが原因だとしています。


さらに、同社は、ロックダウンと世界的な景気後退で第2四半期の開始時点ではもっと悪化すると予想されていたともコメントしています。

(出所:Philstar

(トップ画像:Photo by Ravi Roshan on Unsplash)