[フィリピン] 2020年のフィリピン観光客数、観光収入83%減

2021/02/05

[フィリピン] 2020年のフィリピン観光客数、観光収入83%減


フィリピン観光局(Department of Tourism、DOT)は、Covid-19パンデミックの影響を考慮して観光計画の見直しをしていく予定です。


DOTが2021年1月に発表したところによると、コロナウイルス大流行に伴い、国境閉鎖したことにより、2020年にフィリピンを訪れた観光客数、観光収入ともに83%減となりました。


フィリピンを訪れた外国人観顧客は132万人で、2020年5月にDOTが発表した数字から変更なしでした。2019年は826万人でしたので、83.97%の減少となりました。


フィリピン政府は、レジャー目的でのフィリピンへの渡航を禁止しました。公用、またはフィリピン人の配偶者、二重国籍しゃなど一部の外国人だけが入国を認められています。


一方で、観光収入は2019年の4,821.6万ペソ(約1兆586億円)から83.12%減の814億ペソ(約1,787億円)となりました。


近い将来、目標の達成は難しいことから、DOTは、国家観光開発計画(National Tourism Development Plan (NTDP))を見直すことにしています。


NTDPでは、2016年から2022年の観光客数目標を定めており、2020年は920万人、2021年は1,000万人となっていました。


バーナデット・プヤット観光局長は、NTDP2016~2022年について、TRRP(観光対応回復計画・Tourism Response and Recovery Plan)と整合性を取って、組織および政策改革を強化するだけでなく、ニューノーマルに向けて観光地の準備を進めていくことにしており、目標の再調整や国内観光への集中など短期的な取り組みを行っていくと話しています。


二国間協定によるトラベルバブルはいまだ検討中です。プヤット局長は、「適切な」インフラが整備されなくてはならないと語っています。


また、海外から本帰国するフィリピン人の入国もまた、他国と今後協定を結んでいくうえでの「予行練習」になっているとも話しています。


「国際的なトラベルバブルは、健康・安全面で厳しい手順を踏まなくてはなりません。実現可能になったら、フィリピンは、近さを考慮して、まずは近隣諸国とタイアップしていきたいと考えています」と述べました。


(出所:Rappler