2021/03/02
[マレーシア] ムヒディン首相、集団接種スタートに際し、最初のコロナワクチン接種
2021年2月24日、ムヒディン・ヤシン首相は、全国ワクチンキャンペーンをスケジュールよりも2日早めて開始したのに際して、マレーシアで始めてCovid-19ワクチンの接種を受けました。
ムヒディン首相は、マレーシアの行政首都プトラジャヤの公立クリニックで、ファイザー-バイオンテック製の2回接種のうちの1回目を接種しました。
2人目となったのは、プトラジャヤクリニックのドライバー、クレメント・マライ・フランシス氏です。
マレーシアのコロナウイルス対策の前面で活躍している保健省のノル・ヒシャム・アブドラ長が、3人目となりました。
ムヒディン首相とノル・ヒシャム長官は、クリニックに到着してから20分ほどでワクチン接種を受けました。マレーシア国民にワクチン接種の手順を見せる目的で、その様子が公開されました。
登録した後に、個人はそれぞれ別室でワクチンについての説明を受けてから接種に臨みました。
ワクチンの接種が終わったら、経過観察室で少なくとも15分待機して、副作用がないかのモニタリングを行いました。
ムヒディン首相は、集団接種に対する国民の信頼感を築く目的で、最初のワクチン接種に名乗りを上げました。保健省が、2020年12月に行った調査によると、マレーシア人の3分の1が、ワクチンに懐疑的で、副作用に不安を感じていました。
マレーシアは、集団接種キャンペーンを2月26日に開始する予定でしたが、ワクチンが予定よりも早く到着したため、当局はワクチンキャンペーンの開始日を前だししました。
マレーシアは、国民の83%に相当する3,300万人への接種を目指しています。
来月までは、第1フェーズとして、選挙で選出された政府の役人、医療従事者、その他現場関係者への接種が行われます。
第2フェーズでは、既往歴のある人や65歳超の人など、高リスクのグループへの接種となります。
一般市民へのワクチン接種は、5月開始を目標にしています。
外国人労働者、駐在員、難民、書類なき移民を含めて、全ての人に対してワクチンは無料で提供されます。
米国とドイツの協力によるファイザーバイオンテックのワクチンの第1弾は、312,390回分で、2021年2月21日に到着しました。さらに182,520回分は、2月24日に到着しました。
マレーシアは、ファイザー-バイオンテックと2,500万回分のワクチンの購入契約を結びました。人口の39%が対象となります。
さらに、英国-ノルウェーの製薬会社アストラゼネカからは640万回分、中国のシノバックから1,200万回分、ロシアのスプートニクVからも640万回分をオーダーしています。
当局によると、米国のジョンソン&ジョンソンとも、1回接種のワクチンの調達に向けて、公証の最終段階に入っているということです。こちらは、書類なき移民など、社会的弱者に対して使用されることになっています。
マレーシアは、ワクチン製造者の推奨通り、ファイザー-バイオンテックワクチンを21日間の間隔を空けて2回接種することにしています。
ワクチンは、マイナス70度で保管する必要があり、国内の現場従事者への接種が行われます。
マレーシアは、ワクチンの保管と輸送のための準備に何週間もかけてきました。国内のエネルギー会社テナガ・ナシオナルは、ワクチン保管施設に停電は起こさせないと保証しています。
(出所:Straits Times)
(トップ画像:Photo by Steven Cornfield on Unsplash )
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