2022/03/08
ベトナム・ホーチミンシティ東部の新都市エリア、トゥドゥック市の不動産価格が高騰しています。最近では、トゥーティエム半島の土地区画が記録的な価格で取引されました。
旧2区(現トゥドゥック市)に建設中のプレミアム・アパートメント「ザ・グローバル・シティ」は、平米当たりの価格が3億5,000万~4億ドン(約177万円~200万円)と推定されています。
この価格は、他のエリアの同等グレードのアパートメントより15~20%高くなっています。トゥーティエム新都市エリアの土地区画が記録的な高値で落札されたことが、価格の高騰につながっています。
この取引は、トゥドゥック市の他のエリアにも波及効果をもたらしています。旧9区では、350平米~1,000平米のリバーフロントのヴィラ物件が、販売価格3,000億ドン(約15億円)~となっています。
旧トゥドゥック区のタウンハウスやリバーフロントヴィラの価格もまた、3月には過去最高の平米当たり3億5,000万ドンに達しました。
ベトナムのオンラインニュース「VnExpress」が報じているところによると、不動産価格は1年前から25%、前四半期からは10%ほど上昇しているということです。
ホーチミンシティ東部の新築プロジェクトの価格は右肩上がりです。
2021年末から、プライマリー市場の価格は20~30%上昇、中古市場では25~30%上がっています。
旧2区の一部であったトゥーティエム半島では、昨年12月、不動産デベロッパーが平米当たり24.3億ドン(1,228万円)という記録的な値段で土地区画を入札しました。このデベロッパーはその後、入札を取り下げ、デポジットは没収される形となりましたが、この取引が不動産価格に与えた影響は続いているようです。
VnExpressは、アドバイザリー会社GIBCのシニアコンサルタントの話として、このトゥティエムの土地区画の入札は周辺地域の地価に非常に大きな影響を与えたと報じています。
このコンサルタントは、このような市況では投資家は慎重な姿勢を取るように呼びかけています。操作されたピーク時の価格で資産を買ってしまうと、資金化することが非常に難しくなると警鐘を鳴らしています。
トゥドゥック市は、2区、9区、トゥドゥック区が合併して2020年に設立された市です。
(出所:VnExpress)
(画像:Photo by Tony Pham on Unsplash )
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