2023/02/02
PropertyAccessフィリピンの最高執行責任者のアンディ・ロバーツ氏によると、過去7年間で36億ペソ((約85億円)以上のフィリピンの不動産がプロップテック・リスティング・プラットフォーム「PropertyAccess」を通じて販売されたとのことです。
2023年1月24日の記者会見でロバーツ氏は、「我々は、日本市場や最近では韓国市場も含め、希望するあらゆる市場にプッシュできるリスティングのダッシュボードを持つために、ウェブサイトの構築に懸命に取り組んできました」と述べました。
投資家がより早く物件を見つけ、より賢く、より大きな投資ができるようにするという目標のもと、PropertyAccessはは東南アジアで約9,000万ドル相当の物件を登録し、世界中の70社以上と提携してきました。
ロバーツ氏は、日本の顧客の約90%は利回りや投資収益率を重視する不動産投資家であり、韓国の顧客は退職者、セカンドハウスを求める人、または投資家であると、この2つの市場の主な違いについても言及しました。
「つまり、日本のお客様はより保守的で、フィリピンの不動産取引を成立させるのに4〜6ヶ月かかることもあるのです。交通の便の良さは、彼らにとって大きな要素です。一方、韓国のお客様は、ゴルフ、ビーチ、太陽、休日、そしてリラクゼーションを求めています。」と説明しています。
両市場とも、マニラ首都圏とセブ島が主に関心を集めています。
PropertyAccessは、2016年から日本向けにフィリピンの物件を掲載しており、韓国向けはここ1年半で始めたばかりです。日本・韓国の両市場において、海外不動産会社のトップクラスとして足場を固めていくことを目指しています。
将来的には、タイ、ベトナム、インドネシア、オーストラリアにも進出する予定だとロバーツ氏は語っています。
また、不動産におけるテクノロジーの役割を強調し、プロップテックは今後10年で、Al、機械学習、ブロックチェーン、3D可視化などのテクノロジーによって、不動産の証券化、不動産の仮想化を推し進める可能性が高いと述べました。
「例えば、スマートコントラクトは、中間業者を介さずに買い手と売り手の間のやりとりを円滑にすることができます。また、不動産のトークン化、つまり多くの株主の間で持ち分を分割することが可能になります。」と述べています。
短期的には、ロバーツ氏は、フィリピンの不動産市場の見通しについて、概ね前向きな見方をしています。
「今年は多くの大手デベロッパーから物件の発売があるので、今後2年間はフィリピンの不動産にとってかなり良い年になると感じています。」と述べています。
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