2020/12/17
[マレーシア] プロパティグル:2021年の後半には不動産市場コロナ前のレベルに
Covid-19パンデミックを受けて慎重な市場心理が働くことから、2021年の不動産市場の見通しはニュートラルで、コロナ前のレベルに戻るのは2021年後半期になりそうです。
不動産サイト「プロパティグル(PropertyGuru)マレーシア」のカントリーマネジャー、シェルドン・フェルナンデス氏は、短期的な市場心理には、条件付き活動制限令(CMCO)や国内のCovid-19感染者数の増加が反映されていると述べています。しかし、不動産譲渡益税(RPGT)の免除など環境が整っているため、投資活動の増加も見込まれていると言います。
「市場の回復が見られ、コロナ前のレベルに戻るのは、おそらく2021年の後半期でしょう。」
現在政府が行っている短期経済回復計画(Penjana)のもと、いくつかの税制上の優遇措置が発表されており、その中には、2020年6月1日~2021年12月31日の期間にレジデンシャル不動産を処分した時にかかる不動産譲渡益税(RPGT)がマレーシア人に対して免除になるというものがあります。
さらに、マレーシア中央銀行(Bank Negara Malaysia)が行った一連の翌日物政策金利(Overnight Policy Rate(OPR))の引き下げで、現在は過去最低レベルの1.75%となっており、ローンの金額にもよりますが、多数の銀行からの銀行融資の実勢金利を約3%にまで引き下げることになります。
プロパティグルは、2020年11月11日から12月12日まで、最大級の多数市場が関係したバーチャル不動産エキスポ「アジア・バーチャル・プロパティ・エキスポ」を開催しました。
1か月にわたるバーチャルエキスポは、グループの域内におけるプレゼンスを活かし、マレーシア、シンガポール、インドネシア、タイ、ベトナム、カンボジア、フィリピン、ミャンマー、オーストラリア、英国から300プロジェクト超が集まりました。
フェルナンデス氏は、プロパティグルマレーシアが行った消費者心理調査を引用し、マレーシア人の81%は2021年末までにマイホームを購入したいと考えているということです。
「バーチャル・エキスポを通して、不動産取引をボーダレスにできたらと考えています」とフェルナンデス氏はコメントしています。
(出所:New Straits Times)
(トップ画像: Cassandra Duval from Pixabay )
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