2019/10/11
[オーストラリア/シンガポール] REAグループが99.coと合弁会社設立予定
REAグループは、シンガポールとインドネシアにおける顧客基盤と掲載数を最大化すべく、シンガポールに本社を置くデジタル不動産マーケットプレイスである99.coと合弁会社(JV)を設立するための拘束力のある契約を締結したと発表しました。
これにより、不動産のプロが事業を成長させる手伝いをする一方で、シンガポールおよびインドネシアにおいて最大のマーケットプレイスを提供できることになります。
合弁会社のコアとなるのは、オーストラリアおよび東南アジアナンバーワンのデジタル不動産会社であるREAグループのノウハウと能力を利用することです。REAグル―プは、オーストラリア、マレーシア、香港、タイにおける実績があります。加えて、合弁会社は、CEOであるダリウス・チェウン氏が2014年に共同設立した99.coは、企業家としての専門性があります。チェウン氏のリーダーシップのもと、99.coは過去2年間でユーザー基盤を32倍にも成長させた。
99.coを立ち上げる前は、チェウン氏は、シンガポールのモバイルセキュリティのスタートアップ会社であるtenCubeを2005年に共同設立、2010年に2,500万シンガポールドル(約19億円)でMcAfee社に買収されている。
REAグループのCEO、オーウェン・ウィルソン氏は、「シンガポールのマーケットプレイスには変革の時が来ている。私たちのお客様は、世界をリードするような商品と体験を提供できるような真の業界パートナーを求めているのです。99.coと力を合わせることで、カスタマーとリスティングという点で、市場をリードするプレゼンスを創ることができます。私たちが市場をリードする国々での私たちの専門性と経験とを合わせれっば、これらの成長著しい市場で急速にマーケットシェアを拡大することができます。」
REAグループのチーフ・ストラテジー・オフィサー(最高戦略役員)でありCEOアジアである、ヘンリー・ルイス氏はこのように話しています。「過去2年間、ダリウス氏とそのチームがマーケットプレイスにもたらした変革とそのスピードは称賛に値します。私たちの才能、最高のテクノロジー、デジタル関連の専門性と顧客対応という素晴らしいコンビネーションが、シンガポールとインドネシアという市場で戦い、勝ち抜くための能力を最大限に高めてくれるでしょう。」
99.coのダリウス・チェウンCEOは、このように話しています。「REAグループのような世界的なリーダーと力を合わせることができる絶好の機会です。REAグループは、お客様第一、関係を大事にするアプローチ、という点が当社と同じです。この合弁会社により、シンガポールやインドネシアで不動産を探す人たちにとってナンバーワンの場を作り、不動産のプロにとっても最高の価値を提供できるでしょう。
計画されている取引は以下の通り:
新合弁会社は、シンガポールとインドネシアにある、99.coのとiProperty.com.sgおよびRumah123.comの既存の事業を移転することで設立されます。共同設立者である、Sequioia、Facebook共同設立者のエドゥアルド・サヴェリン氏、Allianz X、MindWorks Ventures、East Venturesおよび500 Startupsを含む、既存の99.coの株主は、新合弁会社の株主となり、持ち株比率は全部で73%となります。REAグループは、持ち株比率27%の筆頭株主となります。REAグループは、新合弁会社に運転資本として、800万USドル(約8億6,000万円)を出資します。
REAグループのシンガポールとインドネシア事業の新合弁会社への移転による売却益は大きくなく、アジア部門のEBITDAはやや増加するにとどまりますとのことです。というのも、これらの事業はまだ投資間もない段階だからです。新合弁会社は、関連会社として、持分法が適用されます。
ダリウス・チェウン氏が新合弁会社のCEOとなり、ヘンリー・ルイス氏とREAグループのCFOであるジャネル・ホプキンス氏が非常勤取締役として、REAグループの持分を代表することになります。
同取引は、あとは確認のデューディリジェンスを行うだけとなっており、2020年度(6月末に終了)の第2四半期に完了予定となっています。新合弁会社は、2020年初旬に本格的にシンガポールとインドネシアで稼働する見通しです。
(出所:Property Portal Watch、REAグループ)
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