2020/10/29
[フィリピン] 経済をパンデミックから復活させるための改革
フィリピン政府は、しっかりとした足取りでフィリピン経済がパンデミックから復活できるような一連の改革を準備中です。
フィリピン中央銀行(Bangko Sentral ng Pilipinas (BSP))のベンジャミン・ディオクノ総裁は、フィリピン経済とフィリピン国民が、コロナウイルスのパンデミックを乗り切り、フィリピンが、「より良く、より強く、より包括的で、技術的に整備され、以前にも増して競争力を高められる」ような政策決定に向けて関係者が多大な努力をしていると述べ、中央銀行が経済の回復を助け、その構造を改革するような法律の制定を進めていることを明かしました。
このような法律には以下のようなものがあります。
・FIST法案(Financial Institutions Strategic Transfer):銀行の不良債権処分を支援
・GUIDE法案(Government Financial Institutions Unified Initiatives to Distressed Enterprises for Economic Recovery):経済の回復に重要ながらもコロナの影響に苦しむ企業の支援
・Agri-Agra法の改正:銀行の農業開発支援にかかる方法の合理化
・銀行機密法の改正:反マネーロンダリング・反脱税の推進、ガバナンスの統合性促進
・信用情報システム法(Creedit Information System Act)の改正:中小・零細企業の借入をしやすくするための努力
同時に、ディオクノ総裁は、金融政策、銀行規制なども改良を続けていく方針も明らかにしています。物価の安定については、中央銀行は、国内の金融システムの流動性のコントロールに役立つ、独自の債券発行も開始しました。この独自の債券発行は、最近の中銀法改正により可能となったものです。ディオクノ総裁は、金融の安定性について、監督下の機関・組織の刻々と変化する状況を反映するようなダイナミックな規制環境を整えていきたいと意気込みを見せています。
(出所:Business Inquirer)
(トップ画像:Michael Longmire on Unsplash)
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