2021/08/09
[フィリピン] レジデンシャル物件の需要来年回復
総合不動産サービス会社コリアーズは、メトロマニラのレジデンシャル物件の需要は、来年回復するだろうと予測しています。
2021年8月5日の声明で、コリアーズは、オフィス賃貸、マクロ経済の回復、海外で働くフィリピン人からの持続的な送金、競争力のある住宅ローン金利、そして企業・消費者心理の改善を背景に、レジデンシャル需要は2022年に回復すると述べています。
第2四半期のレポートによると、コリアーズは、今年メトロマニラで竣工するレジデンシャルプロジェクトが、2022年の市場の立ち直りをサポートするとも言っています。
今年の竣工コンドミニアムプロジェクトは、昨年に完成・引き渡しされた3,370戸から200%増加する見込みです。
コリアーズによると、供給面では、ベイエリアのコンドミニアムユニットの供給がマカティCBD(中心業務地区)を抜いて、最高レベルとなっています。
2021年第2四半期時点で、コリアーズ調べでは、ベイエリアのコンドミニアムユニットは28,718戸で、マカティCBDの28,551戸を抜きました。現在、ベイエリアの在庫レベルはメトロマニラで2番目で、最多はフォートボニファシオの39,505戸だということです。
2021年から2025年の間に、メトロマニラでは、年間7,500戸の新築レジデンシャルユニットが完成する見通しです。
コリアーズによると、中心業務地区の周辺エリアのプレセールのコンドミニアムユニットの成約状況も回復してきているようです。周辺エリアの需要は、2018年以来供給を追い越しています。
マカティ周辺、マニラ北部、マニラ南部が、2018年から今年の前半期にかけての成約件数でいうと、トップの周辺エリアだということです。
メトロマニラのレジデンシャル市場の明るい見通しは、ワクチンプログラムにも裏打ちされています。
「政府が2022年第1四半期までに集団免疫を付けるという目標を掲げていますので、ワクチン接種の取り組みを進めることで、投資家心理も回復することにつながってくるでしょう。これにより、国のレジデンシャル部門に切望された後押しを注入することになるでしょう。」とコリアーズは述べています。
(画像:Photo by Renato Marzan on Unsplash )
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