2022/10/31
カンボジアのレジデンシャル不動産価格インデックス(RPPI)は、前月比変動率が、2022年4月(-1.6%)、5月(-0.8%)とマイナスで推移していましたが、6月に入って0.4%とプラスに転じました。
10月に公表された、カンボジア国立銀行(NBC)の経済・金融統計(Economic and Monetary Statistics)によると、RPPIは、2022年6月、5月の108.6ポイントから109.0ポイントに上昇しました。地域別では、プノンペンが5月の109.8ポイントから110.4ポイントに、地方はわずかに落ちて、5月の100.4ポイントから6月は100.3ポイントになりました。
しかし、前年同期比で見ると、6月のインデックスは依然としてマイナスで推移しています。2021年の同時期と比較するとメインのインデックスの変動率は、5月の-2.9%から-3.9%に、プノンペンのインデックスは、5月の-2.8%から6月には-3.7%に、地方のインデックスは、5月の-2%から6月は-2.8%に落ちました。
▼レジデンシャル不動産価格インデックス:前月比変動率(左)と前年同月比変動率(右)
(出所:National Bank of Cambodia)
住宅価格インデックスは、不動産市場の資産の価値を計算する際に役立ちます。銀行業界にとって、住宅価格インデックスは、土地や建物といった担保を含め、融資を提供する際に便利です。
国立銀行とカンボジア国家統計局(NIS)は、今年6月にレジデンシャル不動産価格インデックスを立ち上げたところです。
国立銀行のチア・セレイ総裁は、「住宅価格インデックスの導入は、経済および金融統計を取り、経済的プロセス、特に不動産および建設業界を分析・評価に役立てる上での新たな一歩を成し遂げた」と述べています。
NISのハン・リナ局長は、「クライアントが住宅および土地を担保にする際、また融資を提供する際に正確な評価ができないと、リスクがあります。住宅価格インデックスは、過去20年間で急激に発達した不動産および住宅業界の動きを追跡する上で、重要な指標です。」と述べています。
(出所:Khmer Times)
(画像:UnsplashのPaul Szewczykが撮影した写真 )
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