2022/05/02
新型コロナウイルス感染症対策の制限が緩和され、職場勤務回帰の動きが高まる中、フィリピンのオフィス市場の稼働率が安定化することが見込まれています。
総合不動産サービス会社コリアーズ・フィリピンは、2022年4月28日に行った市場説明会の中で、同社は、2022年第1四半期のオフィス市場は、オフィス復帰(Return-to-Office)の勢いに乗って、プラスの正味成約面積を記録していると述べています。
コリアーズ・フィリピンのオフィスサービス担当のシニア・ダイレクター、ドム・フレデリック・アンダヤ氏によると、2022年1月~3月のオフィスの正味成約面積は26,400平米となり、7四半期連続でマイナスから初めてプラスに転じました。
「改善するパンデミックの状況や景気刺激策に支えられて企業がオフィス復帰や拡大計画を進めることで、2022年の残りの期間も成約が延びるでしょう。」と述べています。
2022年通年では、オフィススペースの正味成約面積は、350,000平米に達すると予想されています。
今年さらに完成するオフィススペースもあります。今年完成が予想されているオフィススペースは821,900平米で、うち60%はオルティガスCBD、マカティ周辺地域、そしてベイエリアです。
コリアーズ・フィリピンは、テナント企業に対して、オフィス賃料が下落している状況(2022年第1四半期は2021年第4四半期と比較して3.1%下落)を活用するようにともアドバイスしています。
コリアーズ・フィリピンによると、オフィス賃料はパンデミック前のレベルから30%ほど下落しています。
(画像:Photo by OJ Serrano on Unsplash)
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