2022/06/08
銀行から不動産市場への融資残高は、2,280兆ドン(約13兆円)を超えると推定されており、2021年後半から10.19%増加しました。
ベトナム国立銀行(State Bank of Vietnam)のグエン・ティ・ホン総裁は、中央銀行が、不動産および株式市場を含む、リスキーな分野での金融引き締めを継続していくと述べています。
国会に提出された報告書の中で、ホン総裁は、不動産業界の融資残高の約94%が中期から長期貸付である一方、中銀から動員された資金は短期です。
「満期と金利が違うということは、銀行業界にとってこの分野の融資がハイリスクであることを意味しています。」とホン総裁は、資本流入を監督する厳しい措置が必要であることを訴えました。
このようなトレンドは、変動の大きい不動産市場の性質や価格操作の行為によって、さらに悪化しています。「これらの要因すべてが、金融機関による住宅ローンの査定を困難にしています。」と総裁は述べています。
中央銀行のデータによると、4月末の時点で、不動産市場における銀行融資残高は、2,280兆ドン(約13兆円)を超えると推定されています。これは、2021年末から10.19%増加しました。
これは、経済全体の融資残高の20.44%を占めることになり、不動産市場における不良債権率は1・62%となっています。
ホン総裁は、「中央銀行は、不動産および株式市場の貸付の増減と内容を注意深くモニタリングして、もし必要であれば、銀行業界の安全のために、タイムリーな介入ができるようにしています。」と述べています。
5月31日時点で、ベトナムの貸付残高は2021年末と比較して8.04%増加し、前年同期比では16.94%増加しました。
ホン総裁は、貸付残高の増加について、公的投資資金から支出がゆっくりとした速度であることに起因するとして、景気回復のための資金のほとんどが、銀行の貸付で賄われていると話しています。
(出所:Hanoi Times)
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