2021/02/22
[フィリピン] ダブルドラゴンREITの147億ペソIPOに証券取引所OK
フィリピン証券取引委員会(SEC)は、不動産デベロッパーであるダブルドラゴン・プロパティーズ(DoubleDragon Properties Corp)の不動産投資トラスト(REIT)「DDMP REIT inc.」が計画している147億ペソの新規株式公開を承認しました。
SECのエミリオ・アキノ会長は、2021年2月17日に行われたフィリピン財務管理者協会(Financial Executives Institute of the Philippines (Finex) )とのフォーラムで、「少なくともSECレベルではダブルドラゴンREITの承認は終わりました。あと5つ(上場を)待ってるところです。」と述べています。
2020年11月にSECに提出された報告書によると、ダブルドラゴンは、最も価値の高い単一物件であるパサイ市のDD メリディアン・パーク内の6つの建物をDDMP REITに移転し、65.4億ペソ相当の普通株式を、1株当たり2.25株で株式市場に売り出す予定です。
ベースオファーは、59.4億株の普通株式と、オーバーアロットメント5億9,425万株の普通株式で構成されています。
これは、2020年8月に、アヤラランドのREIT「AREIT」が上場したのに続いて、フィリピンで2番目のREITとなります。最高価格に基づくと、今回はAREITが公開した136億ペソを超えることになります。
DDMP REITは、IPOに関して、RCBCキャピタル、ICCP、マッコーリー、メイバンク・キムエン、CIMBとともに、クレディスイス、DBS、野村&PNBキャピタルを共同グローバルコーディネーターおよび共同ブックランナーとして任命しています。
REITは、オフィススペース、ショッピングモール、サービスアパート、さらにはホテル、病院、倉庫など、収益を生む不動産に主に投資をする法人です。投資家は、デベロッパーそのものではなく、完成したプロジェクトに直接投資をすることができます。REIT法では、年間で利益の少なくとも90%を配当することが義務付けられているため、配当目的の投資家を呼び込む目的があります。
(出所:Business Inquirer)
(トップ画像:Image by StockSnap from Pixabay)
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