2018/11/23
[タイ] シンハーエステートが5か年予算として850億バーツを割り当て
ターゲットはオフィスタワーとラグジュアリーホテル
ブンロート・ブリュワリー社の不動産開発部門で、SET(タイ証券取引所)に上場するシンハーエステートは、2019年~2023年にかけて、レジデンシャル・コマーシャルプロジェクト、ホテル・オフィスの取得および新規事業への投資に850億バーツ(約2,905億円)を投じる計画です。
チーフエグゼクティブのナリット・チェイクリン氏は、200億バーツ(約683億円)は来年に投資される予定で、うち50億バーツ(約171億円)は、ラグジュアリーセグメントのレジデンシャルプロジェクト開発用の新規土地購入に充てるとしています。
残りは、タイおよび海外のオフィスタワーおよびホテルの取得に充てられ、少なくとも8%の利回り、少なくとも14%の内部収益率を目標とします。
2019年、シンハーエステートは、ウィパワディー・ランシット通りのリースホールド7ライの区画に、オアシスという名前のオフィスタワーの建設を開始する予定で、投資額は37億バーツです。この36階建てのタワーは、賃貸可能面積53,000㎡で、2022年の完成を予定しています。
我々の新しい投資計画は、4年前と同じくらい積極的なものになっています、とナリット・チェイクリン氏は話しています。
今回、所有していたオフィスタワーのうち1棟を不動産投資トラスト(REIT)に売却して得た資金を使用する予定です。
2018年11月26日(月)、同社初となるREIT、S Prime Growth Leasehold Real Estate Investment Trust(SPRIME)を設立予定で、賃貸可能面積62,850㎡のオフィスタワー2棟から成るサンタワーズに投資予定です。シンハーエステートは、2015年、45億バーツ(約154億円)を投じてこれら2棟を購入しています。
REITという手段により、株主に迷惑をかけることなく投資をリサイクルすことができる、とナリット氏は話しています。
REIT設立後、シンハーエステートはの負債資本比率は、1.5倍から1.2倍に減少する見込みです。
2019年の投資予算の一部として、シンハーエステートが来年見込んでいる収益の200億バーツ(約683億円)が当てられます。そのほとんどは、3つのラグジュアリーコンドプロジェクトの引き渡しにより発生する利益です。
これら3つのプロジェクトとは、エッセ・アソークの49億バーツ(約167億円)、エッセ・アット・シンハーコンプレックスの43億バーツ(約147億円)、子会社ニルヴァーナ・ダイーにより開発されたバンヤンツリーレジデンスで、65億バーツ(約222億円)となっています。
来年の収益源として、さらに超ラグジュアリー一戸建てプロジェクト、サンティブリー・ザ・レジデンシーズのユニット引渡しおよび2棟のオフィスタワー(チャルン・ナコーン通りのザ・ライトハウスとアソーク通りのシンハーコンプレックス)による経常利益もあります。
シンハーエステートは、タイ・海外あわせて39か所にあるホテルビジネスによる収益源もあります。
2019年、シンハーエステートが数年前に開発した、モルジブにおける複数の島にまたがる総合リゾートプロジェクト、クロスローズに2軒のホテルも計画されています。
ヒルトンによるサイー・ラグーン・モルディブ・キュリオ・コレクションは、ビーチヴィラと水上ヴィラあわせて198室、ハードロックホテル・モルジブは178室となっています。
「ホテルビジネスにおけるノウハウと専門知識で、来年、ホテルの家主あるいは投資家に対する一括請負形式の開発を提供します。」
(出所:Bangkok Post)
▶インターナショナル投資&不動産カンファレンスにも参加したシンハーエステートの紹介ページを見る
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