[ベトナム] ハノイの不動産価格上昇中

2020/01/13

[ベトナム] ハノイの不動産価格上昇中



ベトナムが日本のソフトウェア・アウトソーシング先第2位の座を中国から奪いました。第1位はインドです。


増加する外国直接投資(FDI)


ベトナム統計総局によると、2019年1月から12月20日までで、新規登録、追加、株式取得も含めて、ベトナムへの外国投資総額は、約318億USドルに達しました。昨年と比較して3.1%増となっています。2019年の、Googleとシンガポールの投資会社テマセック、そしてアメリカ・ボストンを本拠点とするベイン・アンド・カンパニーによるデジタル・エコノミーの年次調査レポート「e-Conomy SEA」では、ベトナムは、シンガポール、インドネシアについて3番目に資金注入されている国だとされています。


ハノイ人民委員会のレポートによると、ハノイの外国直接投資(FDI)は、積極的な投資誘致方針とビジネス環境の改善の甲斐あって、80億USドルを超えると予想しています。ハノイは、2019年10月までベトナムのトップFDI先を維持し、その額は68.5億USドル、1~10月の成約済みFDIの年間累計の23.5%を占めており、ベトナムの金融の中心地であるホーチミンシティの17%を上回っています。


新規登録FDIの多くは製造業(37.2%)、続いて不動産(31.2%)でした。ハノイにおけるFDIの最大の投資元は日本で、続いて韓国とシンガポールでした。


注目の投資先


ハノイは、新しい高速道路、地下鉄システムなどのインフラの整備に重点を置いており、進行中または計画上の建設プロジェクトがいくつもあります。ハイエンドの不動産開発の金融引き締めに加えて、ハノイ中心地の土地区画が不足していることから、今後高級セグメントの供給が不足すると考えられています。品質の良いアパート、ハイクラスのサービスへの需要が高まり、同時に生活の質が改善しつつあり、またハノイの外国人人口も増え続ける中、これは市場に重大な影響を与えるでしょう。


ベトナムの不動産市場が2015年外国人の所有権にかかる規制を緩和し、ベトナム、特にハノイの不動産に関心を寄せる外国人投資家が増えています。


この現象は、インフラと輸送機関の改善、工業団地の増加、高い利回りが期待される競争力のある販売価格、高質な商品などの要因によって、さらに高まっています。


ハノイの街はコウザイ地区、トゥーリエム地区など西に向かって拡大しています。これらのエリアは、新しい中心業務地区とも言われ、特にミーディンエリアの不動産物件に対する外国人投資家の注目を集めています。このエリアは、主要な政府の省庁・機関の移転先となっており、ハノイにおける新しい行政地区になることが予想されています。


これら政府系機関の移転、集中するグレードAオフィス、そして今後開催されるフォーミュラ1グランプリなどが、このエリアの人気と価値をさらに高めています。地区内の交通の便がよくなり、ミーディンは、工業団地を含め、ハノイの様々な場所から主要な道路を使ってのアクセスが簡単になっています。


加えて、ミーディンは、多くのヘルスケア、教育、社会文化、エンターテイメントおよびレクリエーション施設が集まり、ハノイにおけるユーティリティが最も集中する場所になっています。


よって、ミーディンにおける外国人駐在員の数は急増中で、このエリアにおける不動産価格も上がり、年間の賃貸利回りは7~8%、今後5年間でのキャピタルゲインは25%にもなるとみられています。


とっておきの都会のリゾート


ザ・マトリックス・ワン(The Matrix One)は、トゥーリエム地区ミーディンのレ・クアン・ダオ通りという最高の立地にあるプロジェクトです。4か所の主要幹線道路へのアクセスのある数少ない物件のひとつです。


ミーディンに中心にあるザ・マトリックス・ワンは、来るフォーミュラ1サーキットと外務省近くです。また、2021年に運転開始予定の地下鉄3号線、グレードAのオフィス、ナショナル・コンベンション・センター、ミーディンスタジアム、コウザイ公園、数々のインターナショナルスクール、病院、クリニックや主要ショッピングエリア至近です。幹線道路3号線およびタン・ロンアベニューを通じて、ノイバイ国際空港までは30分、数多くの工業団地へのアクセスも容易です。


「働く・遊ぶ・住む」が叶うエリアにあるザ・マトリックス・ワンは、40もの最先端のアメニティも備えています。これには、コワーキングスペース、セントラル・スクエア、禅ガーデン、噴水、オール・シーズンプール、インフィニティプール、ヨガ・フィットネス・ダンスセンター、テニスコート、サッカー場、プレイグラウンドなどが含まれています。


オーストリアの著名な建築事務所バウムシュラーガー・エベル・アーキテクテン(Baumschlager Eberle Architekten)デザインのザ・マトリックス・ワンには、44階建ての建物2ブロックに、740戸のユニットが入ります。


すべてのユニットには、駐車スペース付、寝室には床から天井までの窓を設けて、フレッシュエアシステムや、飲料水、スマートホームシステムに3段階セキュリティなどが備わっています。


広々としたユニットには、2ベッドルーム、3ベッドルーム、デュアルキーアパートメント(共通の玄関から2つのサブユニットに分かれているユニット)の間取りが用意されています。


今後ハノイにおける高級セグメントのコンドミニアム供給が不足することから、ザ・マトリックス・ワンは、投資家、特に外国陣投資家にとって、最も価値のあるプロジェクトの一つとなるでしょう。このような背景から、長期の賃貸期間で、年間7~8%ほどの利回りが期待できると予想されています。

(出所:Vietnam Investment Review