2020/06/30
[フィリピン] 2020年第1四半期:SMグループの純利益は16%減の90億ペソ
フィリピン国内最大のコングロマリットSMインベストメント・コーポレーションは、2020年第1四半期の純利益について、新型コロナウィルス(Covid-19)の流行と強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ)の影響で16%減となったと発表しました。
SMインベストメントは、その声明の中で、2020年の第1四半期の純利益が、前年同期の107億ペソから減少して90億ペソ(約194億円)となったと発表しました。
連結売上高は、前年同期の1,090億ペソ(約2,354億円)から増加して、1,112億ペソ(約2,402億円)となりました。
銀行部門が純利益の46%に貢献したのに対して、不動産が44%、リテールが10%となりました。
SMインベストメントのフレデリック・ディブンシオ社長は、「ECQとパンデミックの拡大の影響が、第1四半期の実績に見え始めています。当社の健全なバランスシート、能力、そしてパートナーシップが、お客様のニーズや行動の変化を予測し、それに適応する柔軟性を与えてくれています。当社では、すべてのコアビジネスにおいて、積極的にデジタル化とデリバリーサービスを強化しています。一方で、従業員、お客様、中小零細企業、そしてビジネスパートナーの、サポートと保護のために全力を注いでいます。」と述べています。
今回の新型コロナウィルスの危機において、SMインベストメントは、すべての主要ビジネスにおいて衛生対策を実施しました。また国内の病院の医療機器や用品のニーズをサポートし、政府や他のパートナーとともに必要な隔離・検査施設の提供に努めてきました。
BDOユニバンクの2020年第1四半期の純利益は、前年同期98億ペソ(約212億円)に対して、88億ペソ(約190億円)でした。コアとなる貸出および預金受入ビジネスがECQにも関わらず成長を維持しました。
チャイナ・バンクの純利益も19%増の22億ペソ(約48億円)となりました。コアビジネスの持続的な成長にけん引された形となりました。
SMプライム・ホールディングスの連結純利益は、昨年同期の88億ペソ(約190億円)から5%減少して、83億ペソ(約179億円)でした。
連結売上高の47%を占めるモール事業が、ECQの実施により、必要不可欠な商品やサービスを提供する店舗以外は、一時的に閉鎖となりました。
連結売上高の44%を占めるレジデンシャル部門のSMデベロップメント・コーポレーション(SMDC)の売上高は、前年同期の93億ペソ(約201億円)から23%増加して114億ペソ(約246億円)となりました。
SMリテールが行うリテール事業の売上高は、食料品(SMマーケット、ウォルターマート、アルファマート)と食料品以外(SMストア、専門小売店)で構成されており、前年同期の790億ペソ(約1,706億円)から3%増加して810億ペソ(約1,750億円)となりました。純利益は、前年同期の27億ペソ(約53億円)から56%減少して12億ペソ(約26億円)となりました。
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