2024/04/25
フィリピンのデベロッパー SMプライム・ホールディングスは、市場変動のため、約10億ドルの資金調達を予定している不動産投資信託(REIT)の募集を保留することを決定したと発表しました。
同社のジェフリー・C・リム社長は、同決定について、「今年は(REITの)上場は無理だと思います。今後もう少し様子を見ていくつもりです。というのも、今のところ、借り入れに必要な資金を確保できているからです。」と語っています。
REITの募集により調達する資金は、SMプライムがマニラ湾に所有する600ヘクタール土地で行われる埋め立てに充てられることになっており、同社はその費用について約30億ドル(約4,669億円)と見積もっています。
リム社長によると、埋め立てプロジェクトは順調に進んでいるということです。プロジェクトは面積360ヘクタールで、SM Smart City Infrastructure and Development Corp.と共同で行われます。複合施設モール・オブ・アジアに接続する予定になっています。
当面、SMプライムは主要事業部門の拡大プログラムを継続し、全国の主要エリアでより強力なプレゼンスを示していくということです。
同社は、様々なプログラムを行うべく、今年の設備投資予算として1,000億ペソ(約2,693億円)を検討していると述べています。設備投資資金は、社内資金と銀行借り入れで賄うとしています。
SMプライムは今年、フィリピンで新たに4つのモール(総床面積は40万平方メートル超)をオープンする予定です。また、住宅事業では、8,000戸から10,000戸を発売する予定だということです。
SMプライムは、5月8日時点で登録されている株主全員に対し、1株当たり0.346ペソ、総額100億ペソ(約269億円)の現金配当を5月22日までに支払うことを宣言しました。2023年の配当総額は68億ペソ(約183億円)でした。
(出所:Business Mirror)
(画像:UnsplashのJay Banzueloが撮影した写真)
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