[ベトナム] スタンダードチャータード銀行:ベトナムの2020年経済成長率予測3%

スタンダードチャータード銀行は、今年のベトナムの経済成長率について、外需の減速により、ここ数年で最も低い3%と予測しています。内需の伸びを外需の減速がオフセットする形となります。

[ベトナム] スタンダードチャータード銀行:ベトナムの2020年経済成長率予測3%

スタンダードチャータード銀行は、今年のベトナムの経済成長率について、外需の減速により、ここ数年で最も低い3%と予測しています。内需の伸びを外需の減速がオフセットする形となります。


同予測は、スタンダードチャータード銀行が第3四半期に向けて発表したリサーチレポートの中で述べられています。


「堅調な国内経済にけん引され、今年後半期は成長回復が見られそうです。ただし、世界経済の減速がこれを部分的にオフセットする形となるでしょう。ベトナム経済は、シンガポールに次いでASEANで2番目に世界経済に依存しています。電子機器の輸出にけん引され、貿易収支対GDP比率はアジア最高の198%です。2020年のベトナム経済成長率は3%を予測しています。後半期にさらなる金融・財政支援策を行うことで、政府の経済成長目標4~5%に近づけるでしょう。」とスタンダードチャータード銀行アジア圏エコノミストは述べています。


最新のマクロ経済レポートによると、製造業、サービス業は回復し、後半期の主要な成長ドライバーとなる予想です。2020年の製造業の成長率予測は1.5%前後で、成長率への寄与度は1.8ポイントさがります。サービス業の寄与度は2019年の2.8%からさがって0.5%となる見込みです。


市場心理の冷え込みと外国直接投資(FDI)の減少から、建設活動も弱まる見込みです。しかし、政府の景気刺激策の一環で、公共インフラ投資は、過去18か月と比べても活発になる予測です。観光および観光関連業の減速も、消費に重くのしかかるとみられています。経済活動の再開を受けて、後半期は戻ってくるものの2019年のレベルには満たない予想です。


スタンダードチャータード銀行のエコノミストは、世界的な需要が回復するにつれてベトナムの貿易収支も持ち直してくるものの、コロナ前のレベルを達成する可能性は低いと考えています。中国の需要が、短期的には輸出・輸入ともに立て直しを支えるものの、世界的な需要の冷え込みが貿易の伸びに影響を与えそうです。スタンダードチャータード銀行は、輸入の減少が、輸出の低迷をオフセットし、今年の貿易収支は黒字となりそうだと予測しています。


不確実性が高まり、世界的に投資マインドが冷え込むことから、今年の対外直接投資の流入は130億USドルに減少する見込みです。政府の景気刺激策が2020年後半期の対外直接投資の流入を助けるでしょう。加えて、米中の緊張が高まる中、ローテク製造業のベトナムへの移転もまた、対外直接投資を支え、冷え込んだ心理を部分的にオフセットしそうです。

(出所:Vietnam Investment Review

(トップ画像:Tony Pham on Unsplash )