[マレーシア] テスラ・マレーシア、サイバージャヤ本社を正式オープン

2023/10/11


サイバージャヤにあるテスラ・マレーシア本社が正式にオープンしました。55,000平方フィートの2階建ての複合施設は、地元の人々にオールインワンの顧客体験を提供することを目指しています。



建物は、2段階に分けて開発されています。 第1期にはテスラの最新モデルを展示する販売エリアがあり、第2期にはサービス、配送、アフターセールス・サポートのための施設が導入されます。テスラ・マレーシアによると、第2期開発は年内に実施され、モデル3電気自動車(EV)の正式発表と時を同じくするということです。



マレーシア投資貿易産業省(MITI)は、テスラが直接進出することで、マレーシアの製造業の技術向上を迅速に実現し、二酸化炭素排出量ネットゼロを推進するというマレーシアの「新産業マスタープラン2030」のミッションに拍車がかかると期待を寄せています。さらにMITIは、テスラの販売、アフターセールス・サポート、主要なバッテリーおよびスーパーチャージ技術がマレーシアに設立されることで、知識の移転が促進され、テスラのエコシステムに供給されるマレーシアの中小企業の能力が底上げされ、国民により多くの高スキル、高賃金の雇用が創出されると確信しています。



テスラはすでに、8台の充電器を備えたスーパーチャージャーステーションを1つオープンしています。これを、2024年半ばまでに、さらに12ステーション、合計50台以上の充電器を設置する計画です。また、テスラはすでに30人以上の現地スタッフを採用しています。事業拡大に伴い、正社員の少なくとも80%をマレーシア人にすることを約束し、今後も採用を続けていくということです。 世界のEV販売台数は2022年単独で1,000万台を突破し、新車市場全体の14%という驚異的な数字を記録しました。同年、EVに対する世界の支出は4,250億米ドルを超え、2021年から50%増加しました。



アセアン地域のEV市場は、2021年の約5億USドル(約743億ドル)から2027年には27億USドル(約4,013億円)という驚異的な規模に成長すると予測されています。これは、2022年から2027年までの年間成長率がほぼ33%に達することを意味しています。 MITIは、EV関連の実施について、より一層の調整が必要であることを認識し、国家EVタスクフォース(NEVTF)を国家EV運営委員会(NEVSC)に昇格させ、NEVSCの指導に従っていくつかの施策が実施されています。





(出所:New Straits Times

(画像:Blomst on Pixabay)