2018/02/21
今回は、2016年度のタイの上場デベロッパー企業を売上高が多い順にランキング形式でご紹介します。
不動産バブルとも言える状況が起こっているタイ。2016年の各デベロッパー企業の売上も不動産業界全体から見て好調だったようです。
タイのデベロッパー売上高ランキング
企業名 | 2016年売上高 | |
1. | プルクサ ホールディング (Pruksa Holding) | 471億7000万 タイバーツ (日本円 約1599億円) |
2. | サンシリ (Sansiri) | 343億9000万 タイバーツ (日本円 約1166億円) |
3. | ランド & ハウス (Land and Houses) | 273億7000万 タイバーツ (日本円 約928億円) |
4. | スパライ (Supalai) | 235億7000万 タイバーツ (日本円 約799億円) |
5. | クオリティ ハウス (Quality Houses) | 209億 タイバーツ (日本円 約7兆709億円) |
6. | AP タイランド (AP Thailand) | 208億1000万 タイバーツ (日本円 約705億円) |
7. | プロパティ パーフェクト (Property Perfect) | 155億5000万 タイバーツ (日本円 約527億円) |
8. | LPN デベロップメント (LPN Development) | 146億5000万 タイバーツ (日本円 約497億円) |
9. | SC アセット (SC Asset Corporation) | 145億 タイバーツ (日本円 約492億円) |
10. | アナンダ デベロップメント (Ananda Development) | 123億4000万 タイバーツ (日本円 約418億円) |
※ 2016年タイ証券取引所 (Stock Exchange of Thailand) 発表の各企業年間売上高を参考にランキングを作成しています。
※ レート: 1タイバーツ=3.39円 (2018年2月27日現在)
1. プルクサ ホールディング (Pruksa Holding)
プルクサは、タイの大手不動産開発持ち株会社です。1993年に初期登録資本金5000万タイバーツ (日本円 約1億7千万円)で設立され、バンコク市内に本社を構え、主に民間戸建て住宅、タウンハウス、コンドミニアムの開発を手がけています。また、プロジェクトの経営、内装サービス、建設サービスなどの多岐に渡る事業展開もしています。プロジェクトはタイ国内以外に、モルディブやインドにも広がっています。
主なプロジェクト: ザ ツリー (The Tree)、アーバーノ (Urbano)、ザ ギャラリーズ (The Gallery’s)、ネクスト プルクサ タウン (Nexts Pruksa Town)、パソーン (Passorn) 等
Website: Pruksa Holding (英語)
2. サンシリ (Sansiri)
タイを代表する不動産開発会社サンシリは、1984年にアセット マネジメント会社として設立。不動産開発業へのシフトチェンジ後は、不動産の販売や賃貸用の高級コンドミニアムの開発を中心していましたが、1998年に企業は子会社であるプラス プロパティ (Plus Property Company Limited) を通して不動産経営、販売マネージメントサービス事業に参入しました。
主なプロジェクト: ザ ライン (The Line)、ザ ベイス (The Base)、オカ ハウス (Oka HAUS)、クフン (KHUN)、シリ プレイス ティワノン (Siri Place Tiwanon)、タウン アヴェニュー ソン クェ (Town Avenue Song-Kwae) 等
Website: サンシリ (日本語)
3. ランド & ハウス (Land & Houses)
1983年設立。ランド & ハウスは、資本金規模で同国第一位の企業です。企業は、不動産開発部門と不動産賃貸サービス部門の2つの事業に分かれて運営されています。主に、一戸建て住宅、コンドミニアムや団地の開発を行っており、バンコク近郊の開発を重視。地方都市の住宅開発は、主にその子会社が担っています。子会社には、ランド & ハウス銀行、住宅やオフィスビルの開発を手がけているクオリティーハウス (Quality House)、ホームプロ (Home Pro) などがあります。
主なプロジェクト: ヴィレッジ in ランシット (Villaggi in Rangsit)、インディ (Indy)、ランド マーク in ラムイントラ (Land Mark in Ramindra)、ラダワン (Ladawan)、ザ バンコク in トンロー & サートーン (The Bangkok in Thonglor and Sathorn) 等
Website: Land & Houses (英語)
4. スパライ (Supalai)
スパライは、タイの最大手不動産開発会社の一つ。バンコクおよびその他地域の主要市場に拠点をおいています。一戸建て、集合住宅、コンドミニアムなどのあらゆる住宅商品の開発に従事。それぞれ異なった顧客や市場のニーズ、中所得社から高所得者までの予算にあった商品の提供をしています。企業のコンセプトは、質の高い生活を送ることができる「地域社会 スパライ住宅」の提供。全てのプロジェクト名には企業名であるスパライがつけられています。更に、企業は商業街に位置する賃貸用オフィスの開発を手がけ、企業の子会社は不動産プロジェクト、ホテル、リゾート施設等の経営を担っています。
主なプロジェクト: スパライ パーク ヴィレ (Supalai Park Ville)、スパライ モダ (Supalai Moda)、スパライ ロイヤル リバー (Supalai Royal River)、スパライ ベラ (Supalai Bella)、スパライ ヴェランダ (Supalai Veranda)、スパライ ロフト (Supalai Loft) 等
Webisite: Supalai (英語)
5. クオリティ ハウス (Quality Houses)
1983年、初期登録資産100万タイバーツ (日本円 339万円) で設立。クオリティ ハウスは主に、戸建て住宅、アパート、コンドミニアムなど民間住宅の開発プロジェクトを多く手がけています。現在は、子会社であるQH インターナショナル (Q.H. International Co., Ltd.) を通してホテル事業にも参入しています。
主なプロジェクト: Q ハウス アヴェニュー (Q House Avenue)、カサ グランド (Casa Grand)、カサ プレスト (Casa Presto)、カサ シーサイド (Casa Seaside)、カサ レジェンド (Casa Legend) 等
Website: Quality Houses (英語)
6. AP タイランド (AP Thailand)
1984年設立。APタイランド (旧 アジアン プロパティ デベロップメント) はタイの大手不動産デベロッパーであり、コンドミニアム・戸建住宅・タウンハウス等の住宅開発を行っています。企業およびグループ会社10社は、市内中心部や周辺部の交通至便な立地において、様々な商品・価格帯の住宅を揃え、快適な生活を提供しています。
主なプロジェクト: リズム (RHYTHM)、ライフ (Life)、アスパイヤ (Aspire) 等
Website: AP タイランド (日本語)
7. プロパティ パーフェクト (Property Perfect)
1985年に設立されたプロパティ パーフェクトは、主に民間住宅コミュニティの開発を行っている不動産開発会社です。その他にも住宅プロジェクトや投資のコンサルティング、マネジメントサービスの提供をしています。
主なプロジェクト: メトロ スカイ (Metro Sky)、ハイド スクムウィット (HYDE SUKHUMVIT 11)、ザ スカイ スクムウィット (THE SKY SUKHUMVIT) 等
Website: Property Perfect (英語)
8. LPN デベロップメント (LPN Development)
1989年設立。LPN デザイン (LPN Design)、ルンピニ スイート (Lumpini Suite)、ルンピニ プレイス (Lumpini Place)、ルンピニ ヴィレ (Lumpini Ville)、ルンピニ センター (Lumpini Center)、ルンピニ コンド タウン (Lumpini Condo Town)、ルンピニ パーク & ルンピニ パーク ビーチ (Lumpini Park and Lumpini Park Beach) 等の子会社があり、LPN デベロップメントとその子会社は、不動産開発、不動産経営を主に行っています。また企業は顧客へのアフターサービスの提供、プロジェクト資産運用、環境と安全を配慮したコミュニティー作り等のコミュニティー経営方法、賃貸用コンドミニアムの不動産経営、オフィスの駐車場経営、清掃サービスも手がけています。
主なプロジェクト: ルンピニ スイート (LUMPINI SUITES)、ルンピニ プレイス (LUMPINI PLACE)、ルンピニ パーク (LUMPINI PARK) 、ルンピニ コンドタウン (LUMPINI CONDTOWN) 等
Website: LPN Development (英語)
9. SC アセット (SC Asset Corporation)
SCアセットは1995年設立され、バンコクに本社を構えています。企業は、戸建住宅、タウンシップ、コンドミニアム、オフィスの開発、販売、賃貸と、その他にコンサルティングとマネージメントサービスの提供もしています。企業は超高層オフィスビルである、シナワトラ タワー1 (Shinawatra Tower Ⅰ )、シナワトラ タワー2 (Shinawatra Tower Ⅱ )、シナワトラ タワー3 (Shinawatra Tower Ⅲ ) を所有し経営を担っています。その他、戸建住宅、コンドミニアム、オフィスビルなどの開発、経営コンサルティングサービスなどの提供もしています。
主なプロジェクト: 28 チャイルドロム (28 Childlom)、ザ クレスト サントラ (The Crest Santora)、ヴィスタ パーク (Vista Park)、グランド バンコク ブルーヴァール (Grand Bangkok Boulevard) 等
Website: SC Asset Corporation (英語)
10. アナンダ デベロップメント (Ananda Development)
1999年に設立され、タイ中部のバーンプリー群を拠点に事業を展開。アナンダ デベロップメントは、タイの様々な種類の不動産開発、販売を行っています。企業は、不動産プロジェクトの経営サービス、住宅やカーレース場の建設サービス、不動産仲介、スポーツクラブ経営、飲食店経営、法人管理、建材の製造や配給、広告制作など多岐に渡る事業展開をしています。
主なプロジェクト: イデオ モビ シリーズ (IDEO MOBI Series)、ヴェニオ シリーズ (Venio Series)、エリオ シリーズ (Elio Series)、アイリ シリーズ (AIRI Series)、アトール シリーズ (Atoll Series)、アーデン シリーズ (Arden Series) 等
Website: アナンダ デベロップメント (日本語)
タイのデベロッパー企業各社は、強い経済成長と海外の投資家からの根強い需要から今後も更なる成長が期待できると見込んでいるようです。また、タイでは今後10年あまりで鉄道網が飛躍的に拡大される予定です。タイ不動産投資をご検討中の方は、今後の各デベロッパーの動向にも注目していきましょう!
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