[タイ]タイ一番の大富豪次の記録更新に意欲

チャオプラヤ川沿いに進む不動産ルネサンス。2025年、億万長者チャルーン・シリワタナパクディー氏とその娘がタイの超高層建造物の新記録更新を狙います。

[タイ]タイ一番の大富豪次の記録更新に意欲

億万長者チャルーン・シリワタナパクディー氏は、近年上場を遂げた不動産子会社、アセット・ワールド・コープ社を通じて、タイ国内一の超高層ビル建設を検討しています。

詳細はまだ僅かで公式な高さは定まっておらず、完成も2025年までかかると見込まれるものの、バンコクが誇るチャオプラヤ川沿いで進行する9億4千8百万ドル(約1,026億7,518万6,830円)の事業の中心地に完成する超高層タワーはアセット・ワールド社の積極的な成長戦略の象徴と言えるでしょう。

チャルーン氏の娘でアセット・ワールド社最高経営責任者のワラパ・トライソラット氏はこのプロジェクトについて「新しいトレンドを生み出し、ベンチマークを引き上げるという企業の目的を具現化する。」と述べ、超高層タワーが自国により多くの来訪者を惹きつける新しいランドマークになると言いました。

しかし、建設計画中は東南アジア国家の不動産及び観光市場にとって困難な時期に進みます。バンコクでは住宅の過剰供給が起きており、10万部屋に上る空部屋は今後も増加が予想されています。そしてこれまで不動産市場を支えてきた中国人投資家は、コロナウィルスによって起きた観光縮小と経済的混乱の影響で市場から遠のいています。

不動産コンサルタント、エージェンシー・フォー・リアルエステート・アフェアーズ社(AREA)の予想では、2020年の住宅購入において外国人が占める率は10%程度にしか満たず、2年前の20%から降下の見込み。タイの国内総生産の20%を占める観光業界も、ウィルスの流行に打撃を受けています。先週公開された資料によると、中国人観光客による支出が10%減少したことを受け、1月の売上は前年より3.6%低い1888億バーツ(約6,506億9,118万7,063円)を記録しています。

ワラパ氏はこの影響が短期的なものであるという姿勢で動じません。2019年マスターカード世界渡航先ランキングでは、2018年、パリ、ロンドン、ドバイ、シンガポールを抜いて、バンコクが4年連続で一位にランクインしました。

「今年は成長を期待します。観光業界はいつもどうにか立ち直ってきました。」ワラパ氏は企業の明確な目標に関する言及は避けて言いました。

アセット・ワールド社は、世界一の超高層ビル、ブルジュ・ハリファを手がけたエイドリアン・スミス+ゴードン・ギル・アーキテクチャーとパートナーシップを確立。今回のプロジェクトは、2018年アイコンサイアムに完成した現在タイ国内一高い建造物マグノリアス・ウォーターフロント・レジデンス(318m)をはるかに超えると予定されています。

同社のフラッグシップである川岸のショッピングモール、アジアティーク付近に立地し、ホテル、小売店、オフィスを備え、省エネデザインには風力発電を起用する可能性もあるとワラパ氏は発表しました。

アセット・ワールド社は現在3つのホテルチェーンとそれぞれパートナーシップについて協議中であり、既にマリオットやヒルトンなどのブランドと提携を結んでいます。

グループの野心的な計画は他にもあり、タイ最大のコンベンションホテルをタイ東海岸のパタヤビーチに建設し、2025年までに4,000部屋を誇るタイ最大のホテルオーナーへと転身することを目標に掲げています。10月の国内上場時には、チャルーン氏の資産に30億ドル(約3,247億8,077万2,978円)を追加しました。

今はまだ名もない超高層タワーの建設と同時に、バンコク河川ルネサンスが進行しています。水路沿いにフォー・シーズンズがオープン、由緒あるマンダリン・オリエンタルも改装完成を控えるなど、数々の高級ホテルが投資を高めています。ワラパ氏は引く気を見せず、「さらに多くの事業を追加するための借入れ余力はあるので、規模に焦点を当てて拡大を続けたいと思います。」と語りました。

(出所:Bangkok Post