2018/09/04
[ベトナム]タイグループ、サンシリがベトナムの不動産市場に正式参入
タイをリードする不動産会社の一つ、サンシリグループが、正式にベトナム市場に参入、不動産ディストリビューターのデンゼルの戦略的パートナーシップを発表しました。
この発表と合わせて、フアヒン、プーケット、パタヤ、チェンマイ、バンコクを含むタイの魅力的なリゾートにあるサンシリを代表するプロジェクトが、デンゼルによって仲介され、デンゼル初となるホーチミンシティの高級セールスギャラリーで販売されます。
サンシリグループのCEO、アピチャート・チュトランクン氏によると、ホーチミンシティはかなりバランスのとれた市場の見通しがある将来的な不動産ハブで、ベトナムもまた国際的なビジネスシーンにおける注目株の一つです。
「中国、シンガポール、香港といった主要市場にセールスギャラリーをオープンさせた今、ホーチミンシティはサンシリの6番目の市場となります。これは、サンシリのプレゼンスを高めるだけでなく、お客様に満足のいくサービスを提供する機会でもあります」とチャンクン氏はいいます。
デンゼル・ベトナムのマネージングダイレクター、キングストン・ライ氏は、現在サンシリの不動産プロジェクトを正式にベトナムで販売できるのはデンゼルだけだと言います。「ベトナム人バイヤーも、これで香港や中国、シンガポールといった他の海外市場の発売と同日に、最新のサンシリプロジェクトにアクセスが可能になります」とライ氏は言います。
ライ氏によると、タイは税率が比較的低いため、投資先としては好ましいとされており、平均価格は、30億ベトナムドン(約12万9000USドル)からとなっているそうです。賃貸収入は、バンコクの都市部では年6%ほど、リゾート地では7~8%となっています。
2017年、サンシリは国際市場での売り上げを伸ばし、6兆5000億ベトナムドン(約2億8700万USドル)に到達しました。
2018年、サンシリは31の新規プロジェクト、44兆2000億ベトナムドン(約19億5000万USドル)を導入する挑戦的な計画を立てており、売り上げ目標を35兆ベトナムドン(約15億USドル)に設定しています。デンゼル・ベトナムのオープンを受け、ベトナム人投資家が不動産投資をするのにタイを訪れる必要がなくなるのです。
サンシリによると、ベトナム政府は多くのSOEを民営化し、個人投資を刺激する案を実施中で、これがベトナムをアジアにおける急成長国の一つにしているといいます。
サムスンなどの大企業もまた、ベトナムに170億USドルもの投資を行っており、ベトナムは中国に続く世界でも第2のスマートフォン輸出国となっています。ウォーバーグ・ピンカス投資ファンドは、ベトナム企業に10億USドルの資金を約束しました。
タイ国政府観光庁の統計では、2017年、3,500万人の観光客を迎え、うち867,712人がベトナム人で、2016年より12.5%増加しています。
(出所:Vietnam Investment Review、Vietnam Economic Times)
▼年別観光客数(2002年~2017年、単位:百万人)
▼ベトナムからの観光客数(2015年1月~2018年8月)
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