世界で最も訪れる人が多い都市は?

2019/10/01

世界で最も訪れる人が多い都市は?
東南アジアの都市が続々ランクイン


前回の記事では、バンコクが、2018年マスターカード社の「世界で最も訪れる人が多い都市」にランクインしたことについて言及しました。少し前のものになりますが、同社が2018年9月末に発表したランキングを詳しく見ていきましょう。

このマスターカード社の2018年世界渡航先ランキング(Global Destiantion Cities Index)では、バンコク、ロンドン、パリがトップ3となっており、しっかりとしたインフラ、ビジネス・レジャー両面での魅力と、地元の文化色の濃さをはっきりと表わしています。

世界162都市を対象にしたマスターカード社のランキングは、単なる渡航先ランキングではありません。暦年2017年の観光客数と消費額をもとに、2018年版は初めて、2018年の成長予想として、平均滞在日数と日当たりの平均消費額についても触れています。

世界経済の波に乗って、トップ10の都市へ1泊以上渡航する人の年間数は、ソウル以外は増加しました。2018年予想では、全体的に増加予想で、イスタンブールが最大の増加を見込んでいます。

約2,000万人と渡航者数を誇るバンコクが、今年も第1位に輝き、2018年の成長予想9.6%と他に引けを取りません。バンコクで渡航者が過ごす平均日数は、4.7泊、日当たり平均消費額は173ドルとなっています。

しかし、渡航先別の消費額を見ていくと、ドバイがトップを守り続けており、日当たり平均537ドルとなっています。この消費額ランキングには、サウジアラビアのメッカが新しく第2位にランキングしており、続いてスペインのパルマ・デ・マジョルカ、タイのプーケットが続きます。最も訪れる人が多い都市のなかでは、イスタンブールが日当たり平均消費額が最低の108ドルとなっています。

<世界の渡航先トップ10(2018年)>

ランク都市名

2017年海外渡航客数
(1泊以上)

2018年成長予想

平均滞在日数

日当たり平均消費額(USドル)

バンコク(タイ)

2,005万人

9.6%

4.7泊

$173

ロンドン(英国)

1,983万人

3.0%

5.8泊

$153

パリ(フランス)

1,744万人

2.9%

2.5泊

$301

ドバイ(アラブ首長国連邦)

1,579万人

5.5%

3.5泊

$537

シンガポール(シンガポール)

1,391万人

4.0%

4.3泊

$286

ニューヨーク(米国)

1,313万人

4.1%

8.3泊

$147

クアラルンプール(マレーシア)1,258万7.5%5.5泊$124
東京(日本)1,193万1.6%6.5泊$154
イスタンブール(トルコ)1,070万19.7%5.8泊$108
10ソウル(韓国)954万6.1%4.2泊$181

11位から20位までの東南アジアの都市+日本の都市

12プーケット(タイ)929万人
18パタヤ(タイ)867万人
19大阪(日本)842万人
20バリ(インドネシア)830万人


<日当たりの平均消費額ランキング>

ランク都市名2017年渡航者(1泊以上)による
消費額(USドル)
2018年予測日当たり平均消費額(USドル)
1

ドバイ(アラブ首長国連邦)

$2,970万7.8%$537
2メッカ(サウジアラビア)$1,845万7.4%

$135

3

ロンドン(英国)

$1,745万13.7%$153
4シンガポール (シンガポール)$1,702万7.4%

$286

5

バンコク          

$1,636万13.8%$173
6ニューヨーク(米国)$1,610万4.1%

$147

7

パリ(フランス)

$1,305万16.0%$301
8パルマ・デ・マジョルカ(スペイン)$1,196万16.2%

$220

9

東京(日本)

$1,191万7.8%$154
10プーケット(タイ)$1,046万12.6%

$239

(出所:Mastercard

続々ランクインする東南アジアの主要都市。今年はどうなっていくのでしょうか?渡航者数が増えると、滞在用のホテルやコンドミニアムの需要が見込まれます。この機会に一度、これらの国々の物件をご覧になってみてはいかがでしょうか。

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