2021/11/29
ベトナムレポート社が、オンライン新聞ベトナムネットと提携して行った調査の結果として、2021年版の収益性の高いベトナム企業トップ500(PROFIT500)と、飲食・小売業における一流企業トップ10を発表しました。
Covid-19パンデミックの第4波が、過去の予測を塗り替え、経済にとって試練の時となりました。レポートでは、コロナの先行きが不透明な中、企業の収益は十分ではありませんでしたが、内部の強さ、市場の柔軟性、技術の応用、サプライチェーンの再配置などが特に必要になってくるとしています。さらに、「無形資産」としてのブランド・評判の確立もまた、ベトナムのビジネスコミュニティがパンデミックを乗り越え、しっかりと生産・企業活動を復興させるのに役立つだろうと述べられています。
ベトナムレポートの統計によると、2021年度のPROFIT500にランクインした上場会社339社のうち、53.1%の企業は2019年~2020年および2021年前半期に利益成長の勢いを維持しました。1月~6月では、24.4%の企業が回復を始め、利益成長を取り戻しました。PROFIT500にランクインした企業が、パンデミックの中変わりゆくビジネス条件に徐々に適応していることを示すサインとなりました。
今年のランキングは、財務力・コミュニケーション力の強さを見せた企業だけではなく、成長の可能性、持続可能な発展、マネジメントの品質や市場での位置づけについても考慮されました。
授賞式で、ベトナムレポートは、「2021年ベトナム所得インサイトー2021~2022年期経済産業別収益トレンド」というレポートについても紹介しました。パンデミックが引き起こした状況や利益成長の質に加えて、レポ―トでは、ニューノーマルの中で加速が見込まれるトレンドや見通しなどの分析もしています。また、企業が、バリューチェーンの回復計画の見極め、イメージ確立、市場での足場固め、そしてそれによる成長目標の達成を助け、それによって成長目標を達成できるようなリスクの分析や戦略的なソリューションの分析も行っています。
2021年のランキングのトップ10は以下の通りでした。9位には、不動産開発を手掛けるビングループがランクインしています。
1位:サムスン電子ベトナム・タイグエン
(Samsung Electronics Thái Nguyên Co Ltd)
2位:軍隊工業通信グループ
(Military Industry and Telecom Group (Viettel))
3位:ベトコムバンク
(Joint Stock Commercial Bank for Foreign Trade of Việt Nam (Vietcombank))
4位:ペトロベトナムグループ
(Vietnam Oil and Gas Group (PetroVietnam))
5位:ヴィエティンバンク
(Việt Nam Joint Stock Commercial Bank for Industry and Trade (Vietinbank))
6位:テクコムバンク
(Việt Nam Technological and Commercial Joint Stock Bank (Techcombank))
7位:ホアファットグループ
(Hoa Phat Group)
8位:ベトナム電力グループ
(Việt Nam Electricity (EVN))
9位:ビングループ
(Vingroup JSC)
10位:ビナミルク
(Việt Nam Dairy Products JSC (Vinamilk))
(出所:Vietnam Plus)
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