2021/07/06
[マレーシア] 不動産各社にとって厳しい時期
マレーシアの国家回復計画(National Recovery Plan)伴うロックダウンの実施で、期待されていた景気回復が先送りになったことで、不動産セクターの今年残りの期間の見通しにも陰りが出ています。
調査会社ケナンガ・リサーチは、不動産セクターアップデートの中で、ロックダウンの影響を完全に織り込めてないとして、各社の利益・売上予測を下方修正しました。
「生産性が限定されてしまうMCOの実施、延長が何度かあったので、今年の残りの期間についても、当社の調査対象となっているデベロッパーの多くに利益および売上のリスクが残ると予想しています。」
調査対象となったデベロッパーには、IOIプロパティーズ・グループ、マーシン、サイム・ダービー、SPセティア、UEMサンライズ、UOAデベロップメントなどがあります。
コロナの問題以外にも、ケナンガは、オーバーハングのユニット、建設中で売れ残りのユニットが多くあることから、近い将来に過剰供給の状況が落ち着くとは思えないとも述べています。
ナイトフランクのグローバル住宅価格インデックスでは、調査対象となった56か国のうち、マレーシアは2021年第1四半期、価格成長率では下から4番目でした。
このような課題を考慮に入れると、ケナンガは不動産について「ニュートラル」な見通しを維持しています。
「当社の一押しは、ECOWORLDです。魅力的な価格設定の商品を揃えてきており、すぐに売上や利益につなげられる能力があります。」
「SPセティアとUEMサンライズについては、株価が当社の目標株価に達したために、格付けを(それぞれアウトパフォームとアンダーパフォームから)マーケットパフォームに調整しました。」
(出所:The Star)
(画像:Photo by Chander Mohan on Unsplash )
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