2022/07/05
トゥン・ラザック・エクスチェンジ(Tun Razak Exchange (TRX))のマスターデベロッパー、TRXシティ社(TRX City Sdn Bhd)は、約30億リンギット(約925億円)をインフラに支出したと発表しています。TRXは、クアラルンプールの新しい国際金融地区です。
このインフラには、新しい道路の建設、既存の道路の更新、開発物件とを結ぶ歩行者用連絡通路が含まれます。
約28ヘクタールのマスタープランに基づくTRX開発のインフラ工事は、99%が完了しています。TRXには、30の建物が並び、総床面積は合計で約220万平米です。TRX全体の総開発額は400億リンギット(約1.2兆円)超です。
シドニーを拠点とする不動産デベロッパー、レンドリース・グループ(Lendlease Group)がザ・エクスチェンジTRX(The Exchange TRX)を建設しています。ザ・エクスチェンジTRXは、TRXの一部を構成する複合用途開発で、TRXシティとの60:40の合弁事業です。
約69,000平米のTRXには、ホテル、オフィスビル、18.6万平米のショッピングモール(ザ・エクスチェンジTRX)、TRXレジデンシーズと呼ばれるレジデンシャルタワーが6棟(合計3,800戸)が入ります。
レンドリース社は最近、ムリア・グループ(Mulia Group)とザ・エクスチェンジ106のリテールフロアについてパートナーシップを締結しました。ザ・エクスチェンジ106は、TRX内の象徴的なタワーで、所有はムリア・プロパティ・デベロップメント社(Mulia Property Development Sdn Bhd)です。
パートナーシップは、レンドリースとTRXシティ、そしてムリア・プロパティとの間の合弁事業を通じて結成されています。
アジア最高層の建物の一つとなるザ・エクスチェンジ106は106階建てで、うち90%がオフィスに充てられます。ザ・エクスチェンジTRXの第1期は、低層階部分のリテールで、2フロア、店舗数約70です。
2019年12月のオープン以来、ザ・エクスチェンジ106は企業から選ばれる場所として、20社以上のグローバル企業が入り、その専有面積はオフィススペースにして約65,000平米です。
ザ・エクスチェンジTRXのプロジェクトダイレクターでありレンドリース・マレーシアのリテール担当ヘッドであるミッチェル・ウィルソン氏は、TRXは市内でも最も人気の場所としての地位を確立していると述べています。
「インフラの99%が完成し、2019年のザ・エクスチェンジ106と、メナラ・プルデンシャル(Menara Prudential)のオープニング、そしてHSBC銀行の新しい本社であるメナラIQ(Menara IQ)のオープンに加え、今年はアフィン銀行の新本社も完成し、ザ・エクスチェンジTRXの第1期はこの大規模なオフィス人口を支えることになるでしょう。」
「ムリア・グループとザ・エクスチェンジ106で提携できることを光栄に思います。TRXマスタープランにリテールを円滑に提供することができます。第1期は、飲食店およびサービス関連を重点的に作っていき、ザ・エクスチェンジTRXと合わせて、13.9万平米のリテールスペースをTRXのマスタープラン内に作り上げることになります。」とミッチェル氏は、声明の中で述べています。
ムリア・プロパティ・デベロップメント社(Mulia Property Development)のCEO、ライ・ウェン・フー氏は、ムリアとレンドリース、そしてTRXシティとのパートナーシップは、プロフェッショナルな環境の中で、提携と協力に向けたドアを開くことになる、と述べています。
ザ・エクスチェンジ106のリテール部分、飲食店要素、ザ・エクスチェンジTRXの商業・ライフスタイル要素、およびTRXのマスタープランの組み合わせのおかげで、「働く、住む、遊ぶ」が新しい意味を持つ、とライ氏は述べています。
「ザ・エクスチェンジ106で働く人はもちろん近隣の人々にも利便性とアメニティをお届けすることは、建物に入居するテナントはもちろん、全体としてコミュニティへのコミットメントでもあるのです。」とライ・ウェン・フー氏は話しています。
(出所:New Straits Times)
(画像:Photo by Rc Cf on Unsplash )
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