[マレーシア] 労働市場わずかに回復、失業率低下

マレーシア統計庁は、2020年6月の失業率について、5月の5.3%から0.4ポイントさがって4.9%となったと発表しました。

[マレーシア] 労働市場わずかに回復、失業率低下


マレーシア統計庁は、2020年6月の失業率について、5月の5.3%から0.4ポイントさがって4.9%となったと発表しました。


▼マレーシアの失業者数&失業率(2010年~)(出所:Department of Statistics Malaysia
(棒グラフ:失業者数(単位:千人)、折れ線グラフ:失業率(単位:%))



統計庁の首席統計官モハメド・ウジール・マハディン氏は、回復期の活動制限令(RMCO)が始まり、さらなる経済活動の再開があったことから、失業者が52,900人減って773,200人となり、マレーシアの労働市場にわずかな改善が見られたと話しています。


6月の労働供給状況の回復は、RMCOの発令により教育、社会、宗教活動も含めたより多くの経済活動が再開したことと一致しています。


2020年6月の就業者数は1,499万人と、2020年5月の-0.3%から、0.7%の増加を見せました。


増加が最も顕著だったのは、サービス業で、2020年1月以来初めて、前月比ベースでプラスとなりました。特に、Eコマース、デリバリーサービス、情報・通信技術関連活動における就労者が増加しました。


ウジール氏は、1週間の労働時間が30時間未満の労働者数が、2020年5月の729,100人から35.5%減少して、470,100人になったことにも言及しています。


一方で、活動制限令(MCO)により一時的に休職中の就労者数は、2020年5月の227万人から65%以上減少しました。ウジール氏によると、このグループの人は多くの場合在宅勤務ができないけれども戻れる仕事があるということで、失業中というカテゴリーには含まれないということです。


これに伴って、2020年6月の労働力人口は、前月比で49,500人増の1,576万人となりました。


2020年6月の就業者数と完全失業者数とを合わせた労働力人口が15歳以上の人口に占める割合である労働力率(LFPR)は68.1%となり、前月比で0.1ポイント増となりました。


同様に、経済が職を生み出す能力をみるための就業率は、前月比で0.3ポイント増の65.7%となりました。


2020年第2四半期のマレーシア労働力調査についての詳細を述べる中で、ウジール氏は、「第2四半期の失業率は、第1四半期の3.6%から5.1%へと増加したが、2020年5月の急激な失業率増加によるところが大きい。第2四半期は、事業も再開したばかりで、労働稼働率もまだ最適なレベルではなかった。」と述べています。


「被雇用者は、半熟練労働者・非熟練労働者における減少が大きく、2.4%減の1,488万人となった」と説明しています。


雇用の状況について、ウジール氏は、雇用者、被雇用者、自営業者、無休の家族従業者、すべてのカテゴリーにおいて、前四半期と比較して減少が見られたと言います。


ウジール氏は、これについて、回復期が始まり、政府の短期景気刺激策も加わり、2020年7月の労働力状況は、さらに回復すると予想しています。「2020年後半期は、もう少し見込みのある状況が見られるでしょう」


(出所:The Star

(トップ画像:www_slon_pics from Pixabay