2021/05/17
[フィリピン] 2021年3月の失業率は7.1%に低下
2021年3月、失業状態にあるフィリピン人は約344万人で、2月の420万人から減少しました。フィリピン統計局(PSA)は、コロナ禍始まって2020年4月以降の統計で最低値だと発表しています。
3月の労働力調査について、PSAのデニス・マパ局長は、フィリピンの失業率は3月、パンデミックの中7.1%に減少したと述べました。2月の失業率は8.8%でした。
マパ局長によると、15歳以上のフィリピン人の失業率は約344万人と推定されており、2月から74.7万人ほど減少したことになります。「2020年4月以降のコロナ禍で最低値となる」とマパ氏はオンライン会見で述べ、今後もこの減少傾向が続くことに期待を見せました。
マパ局長はまた、雇用率も、2月の91.2%から上昇して、3月は92.9%になったと話しています。
「これは、前月と比べて約218万人が職に就いたり事業を始めたりしたことを表しています。2021年2月は431.5万人だったのが、3月には453.3万人に増えました。」
マパ局長は、不完全雇用率もまた減少し、2月の18.2%から3月は16.2%になったことを報告しています。
加えて、労働力参加率(LFPR)も増加し、63.5%から65%になったと報告されました。
実に、フィリピンの労働市場は、経済活動の再開に伴ってプラスの動きを見せているようです。労働力参加率の増加と失業率の減少は、何百万人というフィリピン人が職を見つけ、再び所得を得られるようになったことを示しています。
社会経済企画庁のカール・ケンドリック・チュア長官は、メトロマニラおよび近隣の4週で3月29日から5月17日まで再び厳しいロックダウンを行ったことで、政府はこれら雇用の指標が一時的に逆行することを予測していると述べています。
「しかし、現在の隔離措置にはよりリスクマネジメントを行ったアプローチを取っているので、2020年4月の時よりも、その影響は深刻ではないだろう」とも述べています。
フィリピンは、2020年3月中旬に政府が初めてロックダウンを課して以降、複数の厳格度でロックダウンを実施してきました。それにより、多くの事業が一時的に閉鎖することを余儀なくされました。
ロックダウンを延長したにもかかわらず、フィリピンはいまだ感染者増と戦っています。感染者数は累計で114万人を超え、死者は19,000人に上っています。
▼フィリピンのコロナ感染者状況
(出所:The Star、World Meters)
(画像:Photo by Yanni Panesa on Unsplash)
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