2022/10/03
ヴァンテージ・データ・センターズ(Vantage Data Centers)は、マレーシア・サイバージャヤに建設している国内2棟目となるデータセンターの引渡しがスケジュール通りであることを発表しました。
2022年9月27日の声明で、米国を拠点とするハイパースケールデータセンターの世界的なプロバイダーであるヴァンテージは、域内の顧客の需要に応える形で、3棟目の施設を建設中であることも発表しました。
「ヴァンテージは積極的にマレーシア国内の新しい物件に投資し、増加する需要に応え、デジタル経済ハブになるという国の願いを応援していきます。」
ヴァンテージ・アジアパシフィックのビジネスプレジデント、ブライアン・グローン氏は、「この新しいデータセンターを開くことにワクワク感を覚えるとともに、クアラルンプール大都市圏での拡大・投資を続けていきます。」と述べています。
マレーシア・デジタル地区の1.61ヘクタールの敷地にある、4階建てのデータセンター「KUL12」には、持続可能な設備を各種備えています。そのひとつが、循環冷却システムで、実質的に水を使わずに冷却が可能です。
このプロジェクトは、2021年5月に起工して以来、休業災害もなく約100万時間で完成したということです。
KUL12 および旗艦のKUL11 は、合わせて約18,000平米のスペースに10メガワットのITのキャパシティがあります。
一方で、KUL13は、さらに5メガワットのキャパシティーを備え、2023年前半期にオープン予定です。
マレーシア・デジタルエコノミー公社(MDEC)のマハディール・アジズCEOは、ヴァンテージの新しいデータセンターがマレーシアのデジタルインフラの強化につながり、国のデジタルトランスフォーメーションを加速させるだろうと述べています。
「ヴァンテージ・データセンターズが、我が国で成長するデジタルエコノミーの一部に加わることを喜ばしく思います。同社のプレゼンスは、マレーシアの堅固で能力を備えたデータセンターエコシステム、デジタルスキルを備えた人材と世界クラスのインフラへの自信感の表れです。」
「今後、MDECは、デジタル国家戦略の取り組みを通じて、ヴァンテージのプレゼンスはもちろん、国のデータセンター業界の成長と発展を支援していきます。」
ヴァンテージ・データ・センターズは、2021年9月、2件の戦略的買収を通じて、アジア地太平洋地域への参入を発表しました。
(出所:Bernama)
(画像:Image by Akela999 from Pixabay )
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