[ベトナム] 10月のアパートメント価格上昇、需要は下落

2022/12/07


2022年10月、ベトナム南部の新築アパート価格は上昇しました。一方で、販売はほとんどありませんでした。


ベトナムの不動産コンサルタント会社DKRAベトナムによると、ホーチミンおよびビンズオン省、ロンアン省といった地域で、2022年初旬と比較して、アパートメント価格は4%~10%上昇しました。


サヴィルズ不動産価格インデックス(Savills Property Price Index)によると、ホーチミンシティの9区とニャーベー区の中価格帯のアパートメント価格は、今年第3四半期に、前四半期比でそれぞれ13%、5%上昇しました。


ここでいう中価格帯のアパートメントとは100億ドン(約5,750万円)までのもの、ハイエンドのアパートメントは300億ドン(約1.7億円)のものを指します。


ベトナムのオンラインニュースVnExpressがホーチミンシティで行った調査によると、プライマリー市場のアパートメント価格が10%上がった一方で、セカンダリー市場(中古)では10~20%下落したということです。


ナムファット・コンサルティング・サービス・カンパニー社のグエン・マク・ホアイ・ナム氏によると、プライマリー市場の価格上昇は、法務コスト、財務コスト、建設コストの上昇によるものです。


しかし、プライマリー市場、セカンダリー市場ともに、銀行の貸付を引き締め、バイヤーが様子見の姿勢を取る中、流動性は著しく下がっているということです。


DKRAのレポートでは、多くのアパートメントプロジェクトにおいて、成約率は20%ほどしかなく、50%に届いたものはほとんどないと述べられています。




(出所:VnExpress

(画像:UnsplashのLieu Capが撮影した写真)