[ベトナム] 中央銀行さらなる利下げも視野に

ベトナム国立銀行(SBV)は、経済の回復を促進すべく、さらなる利下げも視野に入れているようです。

[ベトナム] 中央銀行さらなる利下げも視野に


ベトナム国立銀行(SBV)は、経済の回復を促進すべく、さらなる利下げも視野に入れているようです。グエン・ティ・ホン副総裁が、2020年9月22日に首都ハノイで行われた記者会見で述べました。


ホン副総裁は、中央銀行が資金注入も含め、あらゆる手段で金融機関のサポートを続けていくとも話しています。


中央銀行は、金融機関に対して、官僚主義をやめ、コストを削減し、新規の顧客をサポートする一方で、銀行業界の長期的な持続可能性を確保すべく、高い融資基準を維持するように促しています。


経済がCovid-19パンデミックの打撃を受け、今年の融資の需要は低い状態が続いています。国の与信残高の成長率は、前年同期比で4.8%とゆるやかな成長を見せました。


不良債権率は、2%未満に抑えられています。ほとんどの市中銀行が、バーゼルII*の実施を終えているからです。2020年1月~7月で、銀行は63兆ベトナムドン(約2,850億円)を回収することができています。


*バーゼルIIとは?(日本銀行より
バーゼル合意とは、バーゼル銀行監督委員会が公表している国際的に活動する銀行の自己資本比率や流動性比率等に関する国際統一基準のことです。日本を含む多くの国における銀行規制として採用されています。
バーゼル合意は、1988年(昭和63年)に最初に策定され(バーゼルI)、2004年(平成16年)に改定されました(バーゼルII)。その後、2007年(平成19年)夏以降の世界的な金融危機を契機として、再度見直しに向けた検討が進められ、2017年(平成29年)に新しい規制の枠組み(バーゼルIII)について最終的な合意が成立しました。



年初より、対米ドルの為替レートは安定的でした。これは、中央銀行が、外貨準備高を下支えしたことによります。中央銀行は、今年のインフレ率について制御できる範囲内に抑えることに自信を見せる一方、経済成長はパンデミックにより縮小するだろうと述べています。


去年新型コロナウィルスの流行が始まって以来、世界中の中央銀行はのべ185回の利下げを行ったということです。ベトナム中央銀行は、2020年に入ってから2回の利下げを行っています。


▼ベトナム政策金利の推移(過去10年)

(出所:Vietnam News Agency

(トップ画像:Minh Minh on Unsplash)