[ベトナム] 国内最大となる空港の工事が今月開始

2020/12/04

[ベトナム] 国内最大となる空港の工事が今月開始


プロジェクトの第1期は、総工費99兆ドン(約4,450億円)で、60か月をかけて完成し、2025年12月に開業予定です。


ベトナム国内22の民間空港の運営を行う、ベトナム空港公社(ACV)は、ベトナム最大となるロンタイン国際空港の建設を今月開始します。


▼ロンタイン国際空港の完成イメージ(出所:Aviation Corporation of Vietnam


グエン・スアン・フック首相が、ロンタイン空港の建設工事第1期を11月11日に承認したことをうけて、ACVは、滑走路、誘導路、旅客2,500万人を収容できる旅客ターミナルと年間120万トンを取り扱う貨物ターミナル並びに付属する設備の建設を始めます。


第1期の工事の投資額は、約99兆ドン(約4,450億円)と見込まれており、ACV自体が資金供給を行うことになっています。


ACVのライ・スアン・タイン会長は、工事の準備は、政府がロンタイン国際空港の実現可能性調査レポートを提出した2019年9月の直後より開始されていると述べています。


タイン会長によると、同プロジェクトは、36.1兆ドン(約1,623億円)はACVの手元資金から、残りは銀行融資または国内外の投資家向けに社債を発行することで賄うことになっています。


現時点で、22の団体が秘密保持契約に署名し、プロジェクトの資金調達法について話し合いを重ねています。そのうち、12団体は覚書(MoU)に署名済みで、プロジェクトのために必要額を超える143兆ドン(約6,427億円)以上を提供したい意図を表明しているということです。


タイン会長によると、プロジェクトは60か月間で完成予定で、2025年12月には開業を目指しているということです。


ベトナムの2021年~2025年の社会経済開発計画に基づいて、ベトナムは、空港、海港、鉄道、高速道路などを含むインフラ開発プロジェクト資金として、1,500~2,000億ドル(15.5兆円~20.8兆円)が必要となります。


同計画によると、ロンタイン空港はベトナムの主要投資プロジェクトに位置付けられており、160億USドル(約1.7兆円)を投資して、年間で旅客数1億人、貨物500万トンを扱う能力を備えることを計画しています。


ロンタイン国際空港の短期的な目標は、タンソンニャット国際空港の過剰な負荷を緩和することで、長期的には域内の航空輸送のハブの一つに成長することを目指しています。


(出所:Hanoi Times

(トップ画像:Image by biohacker76 from Pixabay