2022/01/17
ベトナム国会は、2022年1月11日、パンデミックの打撃を受けた国の経済を支え、感染の封じ込め策の影響を受けた人々を支援すべく、2022年~2023年期に350兆ドン(約1.8兆円)に上る景気刺激策を実施する案を承認しました。
ベトナムは、2022年のGDP成長目標として、6.0~6.5%を掲げています。2021年は、1990年以降で最も低い2.58%を記録しました。
▼ベトナムの経済成長率の推移(出所:世界銀行)
ベトナムのGDP成長率は、過去5年間で平均6.55%でした。
今回の景気刺激策には、付加価値税の減免2パーセンテージポイント、融資金利の引き下げ0.5~1.0パーセンテージポイント、インフラ投資の増額などが含まれています。
さらに、医療システムのための資金、労働者のための賃金負担引き下げのための財政支援なども含まれています。
四半期ベースでは、ベトナム経済は、2021年第4四半期に力強く回復しました。コロナウイルスの感染拡大封じ込めのために実施されていたほとんどの行動制限が緩和されたことが背景ですが、当局はまだ困難が待ち受けていると警鐘を鳴らしています。
国会のヴオン・ディン・フエ議長は、「パンデミックの状況は、いまだ複雑な進化を続けている。」と述べています。
フエ議長は、企業も個人もパンデミックに端を発した多くの困難に直面しており、銀行の不良債権も拡大の脅威にさらされていると述べています。
ベトナムのコロナウイルス感染者数は、2022年1月15日には200万人を超え、死者は35,480人となっています。
(出所:Reuters、Our World in Data)
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