[ベトナム] 今年のGDP成長率予測3~3.5%

2021/10/06


ベトナム計画投資省は、2021年の国のGDP成長率を3~3.5%と予測、9月に行った前回の予測から0.5パーセンテージポイント下げました。



企画投資省のチャン・クオック・フォン副大臣は、「新しい予測は、1月~9月の社会経済活動の実績と、今年最後の3か月間の見通しを踏まえて作成された」と述べています。



副大臣は、第4四半期の経済成長率が7.06%から8.84%を達成できれば、2021年通期のGDP成長率は3%~3.5%に到達することができそうだと説明しています。



過去にも、第4四半期のGDP成長率が7%以上を達成したことはありましたが、フォン副大臣は、今年の数値はパンデミックの封じ込めの効果に大きく依存すると言います。



成長目標を達成するためには、事業が安全な方法で労働力を職場に戻し、「ニューノーマル」の中で持続的に生産活動を続けていかねばなりません。物のイン、アウトのスムーズな循環もまた、成長を支えるのに必要です。



「生産活動の回復の次のフェーズでは、ビジネスおよび製造が生産能力の80%まで回復できれば、大きな成功と言えるでしょう。」



ベトナムのGDPは、第3四半期、6.17%縮小しました。1月~9月の累計では、1.42%増加しました。前年同期は、2.12%の増加でした。



ベトナムの2020年のGDP成長率は2.91%で、過去10年で最も低い数値に終わりました。それでも、ベトナムは、世界でも数少ない、プラスの成長率を記録した国の一つです。



2021年10月2日に行われた内閣会議で、ファム・ミン・チン首相は、今年の経済成長は、第4四半期の生産と事業活動の回復、ならびに安全な適応とパンデミック封じ込めに大きく依存していることを強調しました。



首相は、企画投資省に対して、ニューノーマル下での経済の復興・発展に向けた戦略および計画を練るように命じました。



9月末、アジア開発銀行(ADB)は、ベトナムに対するマクロ経済成長予測を引き下げ3.8%とした一方で、世界銀行は4.8%を据え置き、第4四半期の回復を期待しています。



国際機関は、ベトナムの経済成長見込みに対して楽観的な見方を維持しています。



ADBは、今年末までにパンデミックの統制がとれ、国の70%の人口が2022年の第2四半期までにワクチン接種を終えれば、ベトナム経済は回復すると考えています。そうすれば、2022年のGDP成長率は、6.5%にまで達するだろうと予測しています。




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(出所:VNExpress