[ベトナム] アパートメントの所有権を制限するのは「不適切」

2022/06/21


アパートメントの寿命に合わせて所有権の期間を減少させるというベトナム建設省の提案が酷評されています。


住宅法の改正を提案する中で、建設省は、アパートメントの寿命にあわせて50~70年に所有権を制限しようとしています。


建設省の住宅・不動産市場管理局(Housing and Real Estate Market Management Agency)のグエン・マン・コイ局長代理は、老朽化したアパートメントの数を減らして、価格を下げるのに役立つだろうと述べています。


関係者およびアナリストは、この提案は、人々がアパートメントの購入を思いとどまらせて、市場の安定性を損なうことになる、と非難しています。


ホーチミンシティ不動産協会のレ・ホアン・チャウ会長は、アパートの寿命が尽きたら、その品質は査定されるべきだが、オーナーは土地法およびレジデンシャル住宅法に規定の所有権を保持すべきだと述べています。


チャウ氏は、建設省の提案はアパートメント市場を低迷させかねない、と考えています。なぜなら多くの人々は、長期の所有権がついたレジデンシャル物件を買いたいと思うからです。


1級の建物の標準的な寿命は100年以上、2級のもので50~100年、3級は20~50年、4級のもので20年未満となります。


不動産コンサルタント「サヴィルズ・ベトナム」の上級ディレクター、ス・ンゴック・クオンは、土地の所有権は無制限なので、アパートメントの所有権が満了したあと、そのアパートメントが付属している土地はどうなるのか不透明だ、と話しています。


社会的に見ると、この新しい提案が承認されれば、老朽化したアパートメントに住む人々の安全性を確保するために、転居させるのに役立つだろうとも加えています。


しかし、ベトナムのような密度の高い都市にとっては、アパートメントは重要なソリューションです。


したがって、所有権を制限することで、アパートメントから戸建てに移る人が移るかもしれない、それにより価格がさらに上がって流動性に影響するかもしれない、と話しています。


所有権の期間が終わった後に、アパートメントの購入者に賠償などがあるのかは不透明だ、とも付け加えています。


現在、アパートメントのタワーは定期的に改築され、通常の寿命を超えて使用されています。


クオン氏は、この場合、そこに住む人々の利益を守るために、アパートメントの寿命を鑑定し、延長する必要があるとも話しています。


ベトナム国際仲裁センターの仲裁人、レ・ネット氏は、広く相談し、国民の多くからサポートを受けた場合のみ、提案が実施されるべきだと話しています。



(出所:VNexpress