[ベトナム] レジデンシャル2018年第3四半期まとめ

ベトナムの都市別(ホーチミンシティ/ハノイ)の2018年第3四半期のレジデンシャル市場まとめをお送りします。

[ベトナム] ホーチミンシティ&ハノイ2018年第3四半期レジデンシャル市場まとめ


JLL社がベトナムのホーチミンシティ&ハノイのレジデンシャル市場まとめを発表していますので見ていきましょう。


ホーチミンシティ(HCMC)


ヴィラ/タウンハウスの供給減速

アパートメント:新規供給は、2018年第3四半期に8,086ユニットに到達、その多くはすでに2~3四半期前にソフトオープンされているものです。今四半期は新規に市場に出たプロジェクトによる供給は限定的でした。
ヴィラ/タウンハウス:新規販売開したのは814ユニットで、2018年第3四半期の「ゴースト」月*の間、新規販売を控えるデベロッパーが多かったため、前期比で47%減となりました。

*ゴースト月:陰暦の7か月目はゴースト月と呼ばれ、死者の魂がこの世に戻ってくる月だと信じられている。中華系の国では、負のエネルギーが高まる月として、人生における重要な選択、たとえば、家を買う、結婚する、ましてや引っ越しするなどを控える人が多い。

供給にともなった需要

アパートメント:成約率は前期比で16.4%増となり8,189ユニットでした。新規販売開始ユニット数に対する販売数の割合は、2018年第3四半期は、平均して70%前後でした。
ヴィラ/タウンハウス:販売数は904ユニットで、新規供給量に見合ったレベルでした。既存の物件についてもそれぞれ月あたり10ユニットと、需要も好調です。



プライマリー市場

アパートメント:概して、すべてのセグメントを通して価格は前期比で安定的でした。直近のVND安により、USDでの販売価格にやや減少がみられました。
ヴィラ/タウンハウス:価格は前期比ベース0.7%増と上昇傾向、とくにユニットあたりUSD330,000~USD550,000(約3,700万円~6,200万円)の価格帯の物件で上昇傾向が顕著でした。

セカンダリー市場

アパートメント:過去数四半期と比べると価格の伸びは緩やかになっています。特にラグジュアリーアパートメントで顕著となっています。
ヴィラ/タウンハウス:価格の上昇が顕著で、セカンダリーのほぼ50%において価格が上昇、前期比で2~3%増となりました。
 

見通し

2018年の供給レベルは良好:2018年の新規販売開始アパート数は、ピークだった2017年に匹敵するレベルです。ただし、低価格セグメントの拡大により、より持続可能な状態となっています。約840戸の新築ヴィラ/タウンハウスが2018年第4四半期に発売開始される予定です。これらの物件のほとんどは、郊外エリアにあります。
販売好調:販売も好調な状態が続くとみられています。アパートでは約70%、ヴィラ/タウンハウスでは90%の状態が続くでしょう。
 
[1]土地区画プロジェクトは除く
[2]販売開始していないプロジェクトは除く。完売プロジェクトは含む。
[3]四半期末に売れ残った[2]のパーセンテージ
[4]基礎工事が終わり、売買契約を締結できるようになって初めて、プロジェクトは公式に立ち上がったとみなす。
[5]前期比および前年同期比の変動は、供給の追加/撤退の影響を除くために調整されている。
 
 

ハノイ


市内全体において新規立ち上げ好調:約10,900ユニットが2018年第3四半期に新規発売開始しました。前期比で34%増となりました。全体の約69%が新築プロジェクトによるものです。ロケーションで見ていくと、1,000ユニット以上の新規供給を記録した地区としてっは、ロン・ビエン、ナム・トゥ・リエム、ハ・ドン、タイ・ホー、ハイ・バー・チュンで、ほとんどがアフォーダブルおよびミッドエンドセグメントのものです。

(出所:Wikitravel


需要も好調:10,554ユニットが成約、取引のうち54%は平米あたり800USドルから1,800USドル(約90,200円~203,100円)の価格帯です。販売も堅調で、特に新規販売開始プロジェクトで顕著でした。アフォーダブルセグメントの新規販売開始プロジェクトでは、最高レベルの販売を記録、約71%でした。ナム・トゥー・リエム区、ロン・ビエン区およびハ・ドン区が、新規供給と合わせて、2018年第3四半期の販売をリードしました。

 

プライマリー市場

プレミアムおよ
びラグジュアリープロジェクトが価格を維持した一方で、アフォーダブルおよびミッドエンドアパートメントは、持家目的の需要が高く1.9%増となりました。買い替え用でない物件の価格は、前期比で1.5%減、期間中に新規発売を開始した平均以下のユニットの割合が増えたことによります。

セカンダリー市場

買い替え用物件の価格は、前期比で0.5%減となりました。買い替え用物件の価格は改善し、平米あたり1,203USドル(約135,740円)となりました。これは、より良い質とアメニティを備えた新規プロジェクトの割合が増えたことによります。
 

見通し

2018年末にかけて供給増、ミッドエンドセグメント中心:新規で23,000ユニットが2018年第4四半期に完成予定となっており、うち43%がミッドエンドセグメントです。2018年第4四半期の新規供給は、8,000ユニット以上と見られており、うち80%がミッドエンドセグメントとなっています。これにより、2018年全体の新規販売開始は、2017年のレベルを35,000ユニット以上上回ることになります。

価格改善:プライマリーの価格は2018年末にかけて徐々に上昇するでしょう。持家目的のバイヤーをターゲットにした低価格セクターが今後の販売をけん引するでしょう。


[1]販売開始していないプロジェクトは除く。完売プロジェクトは含む。
[2]四半期末に売れ残った[2]のパーセンテージ
[3]前期比および前年同期比の変動は、供給の追加/撤退の影響を除くために調整されている。(”買い替え”)

(出所:JLL