2021/08/24
[ベトナム] ビングループ、ビンホームズの株式一部売却
ベトナムの大手複合企業ビングループ(Vingroup)は、その不動産部門であるビンホームズJSC(Vinhomes JSC)の株式約1億株を売り出します。
売りに出される株式は、ビンホームズの定款資本の3%に相当します。この取引が無事に完了すると、ビングループによるビンホームズの株式保有率は66.66%に減少します。
取引は、プットスルー(*)またはマッチングにより行われることになっています。取引時間は、2021年8月19日から9月17日です。
(*)プットスルー(put-through)
ベトナムのホーチミン証券取引所の取引手法のひとつであり、プットスルー取引(ブロックトレード)といいます。通常の価格や時間を優先とする取引とは別に、証券会社同士の事前の交渉で定めた価格や数量をホーチミン証券取引所のシステムを使い取引をする方法です。投資家などの当事者を証券会社が仲介し取引が行われます。当日の実勢の市場価値から乖離しない価格帯で取引が行われていることが要求されます。(出所:東海東京証券)
昨年、シンガポールのテマセック社を含む、世界有数の投資会社KKR率いるコンソーシアムが、15.1兆ドンを投資、ビンホームズの株式6%を取得しました。
同取引の後も、ビングループは引き続き、ビンホームズの支配株主となっています。KKRは、主に自社が管理するアジアン・ファンドIIIから投資を行っています。
バンベト証券(Viet Capital Securities Company)の情報によると、このビンホームズの3%の株式売却により得られる資金は、ビンファスト社の電気自動車を含む先進技術への投資とビングループの世界戦略の加速に利用されるということです。
(出所:Vietnam Investment Review)
(画像:Image by Peggy und Marco Lachmann-Anke from Pixabay )
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