[フィリピン] ビスタランド、91.8億ペソのREIT上場計画

2022/03/29


フィリピンの不動産デベロッパー、ビスタランド&ランドスケープス(Vista Land&Lifespaces, Inc.)は、商業不動産投資信託「VistaREIT,Inc.(VREIT)」を上場させ、91.8億ペソ(約216億円)を調達する計画です。



声明の中で、VREITは、証券取引委員会に登録届出書を提出し、一株当たり最大2.5ペソ(約15円)で普通株式を最大33.3億株、オーバーアロットメントオプションで最大3億3,375万株を再売出しする予定にしています。



株式を売り出すの株主は、マスターピース・アジア・プロパティーズ(Masterpiece Asia Properties Inc. (MAPI))マヌエラ・コーポレーション(Manuela Corporation)コミュニティーズ・パンパンガ(Communities Pampanga, Inc.)クラウン・アジア・プロパティーズ(Crown Asia Properties, Inc.)ビスタ・レジデンシーズ(Vista Residences, Inc.)で、これらはビスタランドの子会社です。



売り出し株式は、取引シンボル「VREIT」として、フィリピン証券取引所のメインボードにて上場・取引されることになります。



VREITは、ビスタランドの旗艦オフィス・モールREITとなる予定で、ポートフォリオ、採算性、成長力、持続可能性、配当利回りの点で、フィリピンを代表する多様な商業REITのひとつとなることが狙いです。



同社の当初のポートフォリオには、コミュニティモール10棟と、PEZA登録オフィスビル2棟が含まれる予定で、その賃貸可能面積(GLA)は、合計で256,404平米です。



ポートフォリオに含まれるモールは、ラス・ピニャス市、バコール市、ジェネラル・トリアス市、イムス市、タンザ、アンティポロ市、サンホセ・デル・モンテ、サン・フェルナンド、タリサイ市、セブにあるビスタランドのタウン開発に位置しており、住民にとってはそこですべての用事が済むようなワンストップショップとなっています。



過去3年間、これらの物件は一貫して高い稼働率を上げており、それぞれのGLAに対して93~100%が埋まっています。



業績についても、エセンシャルな性質を持った店舗がモールに入っていることから、パンデミックの最中でも、持続的な賃料収入の成長を記録しています。



ビスタランドは、資産・株式交換を使って、これらの売却株主を通じて、12件の商業資産をVREITに組み入れます。



VREITは、チャイナ・バンク・キャピタル(China Bank Capital Corporation)を発行コーディネーターとし、BDOキャピタル&インベストメント(BDO Capital & Investment Corporation)PNBキャピタル&インベストメント(PNB Capital and Investment Corporation)PCBCキャピタル(RCBC Capital Corporation)、およびSBキャピタル・インベストメント(SB Capital Investment Corporation)が共同主幹事兼ブックランナーです。



アバカス・キャピタル&インベストメント(Abacus Capital and Investment Corporation)も参加幹事会社となっています。





(出所:Manila Bulletin

(画像:Photo by Marga Santoso on Unsplash)