2021/05/24
[フィリピン] ビスタランド、REIT上場を計画
ビジャール家が創業した不動産デベロッパー、ビスタランド&ライフスケープス社は、アヤラランドのAREIT、ダブルドラゴンのDDMP REITに続いて、そのオフィススペースをREIT化することを検討しているようです。
ビスタランド&ライフスケープス社は、2021年第1四半期、21億ペソ(約48億円)の純利益を上げました。資金調達コスト増により、前年同期比では14%減でした。
EBITDAは39億ペソ(約89億円)で、7%減となりました。
しかし、予約販売は2020年6月以降持続的に推移しており、およそ161億ペソ(約365億円)を売り上げており、2020年第1四半期からは4%増、2020年第4四半期からは14%増と推定されるということです。
ビスタランドのマヌエル・ビジャール Jr.会長は、「私たちは引き続きパンデミックによってもたらされたこの厳しい時代を進んでいます。しかし、今年はより楽観的な見通しがあります。特にワクチンの接種が進展するからです。加えて、海外のフィリピン人(OF)の需要などの指標は依然として元気で、OFのホスト国が集団免疫の達成に向かう中で上向きのトレンドを見せています。」と述べています。
ビスタランドの社長兼CEO、マヌエル・パオロ・ビジャール氏は、2020年を終えて、同社の2021年の第1四半期の主要数値にはかなり励まされる、と述べています。
パオロ氏によると、2021年第1四半期の総売上高は約87億ペソ(約197億円)で、2020年の同時期と比較すると約12%減、不動産収入は63億ペソ(約143億円、13%減)、賃貸収入は20億ペソ(約45億円、9%減)となるようです。
今後について、ビスタランドは新規の土地取得を最小限に抑えて既存の土地を最大限に活用するスタンスを維持し、賃貸スペースの拡大についても保守的に進めることにしていると言います。
ビスタランドはまた、2021年5月10日に開始した確定利付き債券の売り出しに続いて、2021年に満期を迎える既存の2億ペソ、7.25%の社債の再発行を予定しています。
(画像:Photo by Keno Manuel on Unsplash)
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