2021/11/18
フィリピン国内の大手不動産開発デベロッパーであり住宅建設業者でもある、ビスタランド&ライフスケープス社は、2021年1月~9月期の利益が、前年同期比で9%増の60億ペソ(約136億円)となったと発表しました。
フィリピン証券取引所向けの開示で、ビスタランドは、売上総利益は320ベーシスポイント改善、EBITDAも440ベーシスポイント改善したと述べています。貢献したのは、期間中に実施した業務効率化の施策です。
ビスタランドのマヌエル・B.ビラールJr.会長は、「業界の見通しに楽観的な見方を維持しています。特に、海外のフィリピン人(OF)からの送金額が順調に増えているからです。送金額の増加率は、8月末時点で約6%でした。」と述べています。
ビラール会長によると、OFからの需要は堅調で、期間中の予約販売439億ペソ(約995億円)の伸びに貢献したということです。
「ホリデーシーズンの到来と国内の行動制限の緩和を受けて、コマーシャルセンターにより多くのお客さんをお迎えできると期待しています。」とビラール氏は加えています。
ビスタランドの不動産収入は145億ペソ(約329億円)でした。期間中、異なるレベルのロックダウンが実施された、地方エリアの建設活動の減速により20%減となりました。
ビスタランドの賃貸ビジネスは、パンデミックの中でも好調でした。特に貢献したのは地域に根付いたモールです。これらのモールのテナントの大半は「エセンシャル・サービス(必要不可欠なサービス)」です。
賃貸収入は25%増の62億ペソ(約161億円)となりました。ビスタランドが新規オープンしたコマーシャルセンターで、テナントの大半がホームセンターやスーパーといった必要不可欠な業種で、売上に貢献しました。
ビスタランドのマヌエル・パオロ・A.ビラール社長兼CEOは、「様々な取り組みと持続可能なプログラムの開発を継続的に実施しています。すべては、クライアントへのサービス向上とリーチの拡大を目標としています。」と話しています。
「パンデミックは会社のデジタル・トランスフォーメーションを加速させ、新しい経済環境でも競争力を保つために革新と創造性を奨励するような状況を生み出しました。これには、2大バーチャル展示会の開催を含みます。」
1月~9月期の設備投資は184億ペソ(約417億円)に到達、主に建設および土地の開発でした。
同社は既存の土地を活用すると公表している通り、土地の新規取得は鈍い状態が続きました。2021年9月末時点、ビスタランドは2,937ヘクタールの土地を所有しています。
期間中にローンチがあったプロジェクトは総額72億ペソ(約163億円)で、ハイエンドプロジェクト1件、アフォーダブルプロジェクト5件、中層ビル2件となっています。
(出所:Manila Bulletin)
(画像:Photo by Towfiqu barbhuiya on Unsplash )
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