2022/08/25
世界的なホスピタリティー会社「ヒルトン」は、アジア太平洋地域のラグジュアリー旅行の高まりを受けて、今年に入ってに域内おける同社のプレミアムブランドのポートフォリオのために6件の重要な契約を締結したと発表しました。
これには、2024年にオープン予定のウォルドーフ・アストリア・クアラルンプール(Waldorf Astoria Kuala Lumpur)が含まれ、ヒルトンの最上級ホテルブランドをマレーシアに導入することになります。
ウォルドーフ・アストリア・ジャカルタも同じく2024年にオープン予定です。こちらは、完成すれば、市内で最も背の高い建物になることが期待されています。また、日本では、その一年後に、大阪でオープンが予定されています。
さらに、オーストラリア・シドニーの有名な観光スポットが集まるサーキュラーキーにも、2026年にウォードーフ・アストリア・シドニーがオープン予定です。
これらのプロジェクトを入れると、ヒルトンのアジア太平洋地域における5つ星物件は、全部で20件になります。
今後5年間で、ヒルトンは、アジア太平洋地域におけるウォルドーフ・アストリアのプレゼンスを二倍以上にまで拡大したい考えです。
ヒルトンのアジア太平洋地域開発担当のシニアバイスプレジデント、クラレンス・タン氏によると、ヒルトンは、アジア太平洋地域で急速に成長しています。
「最近の契約締結や今後控えている新規オープンは、アジア太平洋地域の最も人気の旅行先において成長する需要をつかみ、力強いリターンを届けようとする、オーナー、デベロッパー、投資家の方々がヒルトンに対してもってくださっている自信感の表れです。今後も質の高い成長を求め、ネットワークの力を強化していくにあたって、適切なブランドを適切なロケーションに配置すべく、適切なパートナーシップを優先していきます。」
「ラグジュアリー旅行の将来は、大きな成長のオポチュニティを抱えています。ラグジュアリー旅行部門に楽観的な見方を示すオーナーやデベロッパーが増える一方で、利回りを最適化するパートナーやブランドに関してはかなりえり好みしている状況ですが、ビジネス拡大に向けて自信をもってヒルトンに目を向けてくださっています。」
アジア太平洋地域は、成長するミドルクラス、消費者支出の増加、そして十分ではない宿泊産業を背景に、今後10年に渡って消費が10兆ドル伸びるオポチュニティがあります。
アジア太平洋地域のホテル投資額は、2021年、前年比で46%増の120億ドルに達したこと、投資家が特に目を向けたのがラグジュアリーまたはリゾート資産だったことを考えると、パンデミック後の回復は、ホスピタリティ不動産へのオーナーおよびデベロッパーの関心の高まりを促すでしょう。
加えて、アジア太平洋地域の消費者が42%が贅沢なエクスペリエンスを求めて海外旅行をしたいと考えていることから、ラグジュアリー旅行市場も成長が見込まれています。
来年には、コンラッドブランドのマレーシア初進出となる、コンラッド・クアラルンプールもオープンします。
ヒルトンによると、世界中のコンラッドブランドホテルの60%近くが、アジア太平洋地域に位置しています。
ヒルトンは、コンラッドブランドがすでにヒルトンのアジア太平洋地域のラグジュアリーポートフォリオの大部分を占めており、現在予定されているコンラッドホテルがオープンすれば、その数は50%超も増加すると述べています。
(出所:New Straits Times)
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