2021/11/22
コワーキングスペースを提供するWeWorkは、ハイブリッド型の働き方がコロナウイルスのパンデミック後も継続することに自信を見せています。
WeWorkは、フィリピンのオンラインニュース「Business World」に送った声明の中で、「ポストパンデミックでも、ハイブリッド型の職場戦略は残ると考えています。従業員がどこにいても働け、会社もオペレーションと確保する職場のスペースを調整できるこの働き方は、コワーキングスペースの需要をけん引するでしょう。」と述べています。
パンデミックがもたらした変化により、フィリピンにおけるWeWorkの拠点に対する「関心が高まった」とも述べています。
WeWorkは、38か国に760拠点というグローバルなポートフォリオを持ち、東南アジアでは30拠点、フィリピンには4拠点構えています。
WeWorkは、「企業はより長期的に、持続可能な職場戦略に着手しています。一方で、規模の小さいビジネスは、従来の職場の確保とは反対に、フレキシブルな職場を選択するようになっています。」と説明しています。
フィリピンに拠点を増やすかどうかについて聞かれると、WeWorkは、「フィリピンにさらなる拠点を加える計画は今のところないが、フィリピンはWeWorkにとっても重要な市場なので、拠点を最適化し、すべての拠点が、長期的にポートフォリオに貢献するような価値を生むよう、すべての資産について引き続き見直しを行っていきます。」と回答しています。
オフィスでの仕事、家はそれ以外の場所での仕事を組み合わせたハイブリッド型の働き方は、パンデミックからの回復の方法の一つとして、多くの企業に採用されています。WeWorkのオーストラリアおよび東南アジア担当ジェネラルマネージャーのバルダー・トル氏は、柔軟性が従業員に選択肢を与えていると指摘しています。トル氏は、従業員の生産性を高めるために、オフィスでも家でもない第3の場所というのが理想的なソリューションになると述べています。多くの人にとって、家で仕事をするのは、孤独を感じたり、気が散ったりしがちで、それ自体にストレスがあると言います。
「長引く在宅勤務と、いつでも、どのように働けるということで長時間労働になってしまうのもあって、協力し、交流を生むような従業員のために家の外にプロフェッショナルな場所を作ることは、従業員に幸福感をもたらす主要な要素となるのです。」
フレキシブルな仕事というのは、従業員の生産性を査定しにくいなど、課題もあります。トル氏は、「マネジャーの目が届かないことによる燃え尽きの可能性もあります。」と言います。
技術へのますますの依存も、会社にとっては大きな課題の一つです。「例えば、ハイブリッド型のミーティングで、新しいことを取り入れて協力を図ろうと思っても、一部の人がオフィスにいて、一部の人はZoomで、活発な議論をしようとするほど、もどかしいものはありません。」
「あとは、距離がある時のチームビルディングです。オフィスは、従来からカルチャーを築く場所、学ぶ機会のある場所だったわけですから。」
WeWorkは、一元的な場所は、包括的なカルチャーを確保するために、ハイブリッド型の働き方においては、チームビルディングに理想的だと述べています。
Herman Miller、Boston Consulting Group、Slack、Fortune誌を含むコンソーシアム「Future Forum」が最近行った調査では、回答者の76%が働く場所に柔軟性が欲しいと回答しています。
この調査では、働く人の93%がいつ、またはどのくらいの時間を業務に割くかについて柔軟性が欲しいと回答していることも分かっています。
(画像:Photo by Mikey Harris on Unsplash )
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