2021/05/24
[フィリピン] RFOユニットを購入するメリットとは?
「RFOユニット」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか?Ready-For-Occupancyの略で、「占有する準備ができている」、すなわち即入居可能なユニットのことです。本日は、RFOユニットを購入するメリットについて見ていきましょう。
目の利く投資家にとって、RFOユニットというのは最も理想的なオプションです。実際投資するものを見ることができますし、その特徴、アメニティ、ロケーションを点検することもできます。選択肢を比較検討し、交渉し、決定するのが容易にできるのです。
では、RFOユニットを購入するメリットについて見ていきましょう。
1.サプライズなし
すでに完成している物件ですので、サプライズも死角もありません。その物件に住んだら、どんな感じのライフスタイルになるのかが見て取れます。実際のユニットの状態も、資材や仕上げの品質も確認できますし、ビル全体にちゃんと入るべきアメニティや特徴が盛り込まれているか、安全対策はどうなっているかを見て回ることもできます。
2.柔軟な支払い条件
通常、プレセールから完成するにつれて徐々に価格が上がっていくしくみであるフィリピンのコンドミニアムにおいて、完成済みのRFOはもちろんプレセールの物件より価格が高くなっています。しかし、デベロッパーの中には、プロモーションや「lease-to-own」(一定期間賃貸したのちに購入するオプションがつく)などの柔軟な支払い条件を提示しているものもあります。これにより、住宅所有がより簡単に、早く、便利に、さらにはお得にできることになります。
3.完成しているから引っ越しも賃貸もすぐにできる
RFOの大きな魅力は、即入居できる、即賃貸に出せる、ということです。総合不動産サービス会社コリアーズ・フィリピンのリサーチダイレクター、ジョーイ・ボンドック氏は、RFOユニットは通常、さっと引っ越しをしたい若い家族や社会人、受動的所得をすぐに得たい投資家、セカンダリー市場で割引率の大きなユニットを求めるバイヤーなどを中心としたセグメントから人気だと話しています。これらのセグメントにとっては、戦略的なロケーションと割引率が大きな検討要素です。
4.スマート投資
RFOに投資をすることで、不動産価値の上昇の恩恵を受けることもできます。ウォン+バーンスタイン・アドバイザリー・グループのエグゼクティブディレクター、エンリケ・ソリアーノ氏は、RFOの転売価格はより高くなることもありうる、と話しています。というのも、「購入とその後の転売により価値が出るように、1年くらいしたらフリップする」人もいるからだと述べています。RFOのユニットは、主要な立地にあれば、賃貸のチャンスも増えます。ソリアーノ氏は、それと同時に個人の純資産と信用力も上げてくれる、と言います。
RFOに投資をする際には、その物件の持つ良さを最大限に生かすことが理想的です。こういった良さは、そのプロジェクト、立地と特徴、そしてそれを建設したデベロッパーによるところとなります。こういった要素を考慮しながら、RFOユニットにも目を向けてみるのもよいかもしれません。
(出所:Business Inquirer、Aspire by Filinvest、Federal Land)
(画像:Photo by Aeron Oracion on Unsplash)
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